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◆巨人0―4ヤクルト(30日・東京ドーム) 3年ぶりの日本一を目指す巨人は、チーム初の開幕戦完封負けを喫した。ヤクルト先発の石川に9回1死まで無安打。坂本とボウカーの連打で史上初の開幕戦ノーヒットノーランを逃れるのがやっとだった。先発の内海も6回12安打3失点降板し、チームは3年ぶりの黒星発進となった。
自分に言い聞かせるように、原監督は話し始めた。試合後の会見。9回1死まで無安打だった打線について、少し苦笑いを浮かべてこう言った。「今日はなかなかチームとしていいところというかね、なかなか出なかったですね。いいところが出ていない。細かいところを言えばいろいろあるだろうけどね」。帽子を脱いで、髪を整えた。
開幕戦史上初のノーヒットノーラン、という歴史的敗戦を喫する寸前だった。ヤクルトの開幕投手・石川の前に凡打の山を築いた。低め、外角、各打者がボール球を打ちにいっては快音が響くはずもなかった。あと2人で屈辱の記録達成となる9回1死で、坂本がようやく初安打を放ち、ボウカーが二塁手のグラブをはじく右前安打で一、三塁を作った。しかし、結局無得点。石川の偉業を食い止めはしたが、開幕戦での2安打は球団ワースト。完封負けは球団史上初の悪夢となった。
桜の季節はもう目の前だというのに、打線の春は遠かった。24日のDeNAとのオープン戦(横浜)では8回1死まで無安打に封じられ、1安打負け。原監督は「今年の巨人軍は貧打だ。貧打で戦うしかないね」と嘆いた。翌25日の米メジャー、アスレチックス(東京D)との試合でも2安打完封負け。「どん底の状態」と頭を抱えた。
しかし、26日のマリナーズ戦(同)で15安打9点で大勝。「開幕までに三分くらいの花が咲くような気がする」と予想し、開幕前日には「打線はまだ二、三分。満開だと散るさみしさもあるし、七、八分でいい」と話していたが、本当に「二分」の、2安打。左腕が苦手だったわけじゃない。昨季は左投手に26勝21敗。でも、石川を攻略できなかった。
2年連続3位で終わり、優勝しかないシーズンを迎えた。試合前のミーティングでは「1人も弱音を吐くことなく、また、コンディションを落とさず、さらに上げていってほしい。このメンバーで戦えればジャイアンツは強い。躍動感を持って、全力プレーに徹する」と全選手に伝えた。
常に挑戦者の気持ちで「勝つ」ことを忘れて欲しくなかった。指揮官は開幕前に「負けたくないからではなく、勝ちたいから頑張るようでなくてはいけない。俺は、今は下手で力はないかもしれないけど、勝ちてぇんだと思って勝負に挑む。そうあってほしい」と言っていた。開幕戦で屈辱を味わったが、だから、うつむく選手はいなかった。
「負ければ144分の1。開幕戦を取れないというのは残念だけど、全力を尽くしてこういう結果になったわけだから、また明日、しっかり戦います」。指揮官が全員の気持ちを代弁した。振り返った時、ここからペナントを突っ走った、と思う日になれば、それでいい。
(2012年3月31日06時04分 スポーツ報知)
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