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英BBC会長が辞任表明11月11日 11時9分
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イギリスの公共放送、BBCのエントウィスル会長は10日、かつて有力政治家が子どもに性的虐待を行っていた疑惑があるとBBCの番組の中で報道したことについて、誤報だったと認め、責任を取って辞任すると表明しました。
BBCは今月2日、過去にイギリスの福祉施設で起きたとされる子どもへの性的虐待の疑惑を番組で取り上げ、被害を受けたと訴える男性の1人が、「加害者は当時の有力政治家だった」と証言するインタビューを放送しました。
ところが、加害者ではないかと名前が取り沙汰された元政治家が疑惑を全面的に否定し、BBCなどを法的に訴える考えを示しました。
その後、インタビューで証言を行った男性も、加害者はその元政治家ではなかったと釈明して謝罪したことから、番組を放送したBBCに対する厳しい批判が起きていました。
これを受けてBBCのエントウィスル会長は10日、番組に出演し、誤報だったことを認めて謝罪したのに続き、ロンドンのBBC本部の前で声明を読み上げ、「受け入れることができない番組の報道倫理の問題を考慮し、編集の最高責任者として辞任を決めた」と表明しました。
BBCを巡っては、かつての人気番組に起用していた元司会者が多数の少女に性的な暴行を繰り返していた疑惑もこれまでに浮上しており、ことし9月に就任したばかりのエントウィスル会長に対し真相の解明を求める声が高まっていました。
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