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【ゴルフ】

石川遼が今季初の単独首位

2012年11月11日 紙面から

◇三井住友VISA太平洋マスターズ<第3日>

 ▽10日、静岡県・太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)▽晴れ、気温16・9度、風速2・2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽64選手(うちアマ2人)▽観客5282人

 石川遼(21)=パナソニック=が復活Vに王手をかけた。5バーディー、2ボギーの69で回り、通算11アンダー。今季初の単独首位に浮上し、史上最年少となる21歳でのツアー通算10勝目に迫った。同世代のアマチュアで昨年覇者の松山英樹(20)=東北福祉大3年=も66と爆発し、通算8アンダーの7位に浮上。「一番怖い」と警戒する最強ライバルに競り勝ち、2年ぶりの優勝を狙う。

 難なく決めた。最終18番パー5。残り45ヤードからの3打目を、サンドウエッジで転がして70センチにピタリ。「いろんな寄せ方があるけど、自分が練習してきた球で寄せた。確実に取りに行った」。狙い澄ましたバーディー締めで通算11アンダー。ついに来た。石川が今季初の単独首位に浮上した。

 太陽がヒントをくれた。前半はショットが不安定。6番ではボギーが先行した。だが、10番のティーショットで正面に伸びた影を見て、気付いた。「上下動が大きい。体が沈んでいた」。ほんの「2センチ」のズレを見抜くと、2打目はピン横1・5メートルへ。ここは3パットで落としたが、続く11番でバーディーを奪い、12番では残り140ヤードから10センチにつけるスーパーショット。「ショットで伸ばせた」とうなずいた。

 プレー中はリーダーズボードで同世代アマの名前を確認。「英樹は絶対にくると思っていた。刺激になった」。7バーディーで一気に優勝戦線に浮上した松山の存在に気合を入れ、自身も5バーディー。単独首位で最終日を迎えた試合は過去7戦5勝と勝率71%を誇る。だが、気は抜かない。

 「一番怖いのは英樹。あしたも詰めてくる。僕も16アンダーを目標に伸ばしたい」。勝てば池田勇太の26歳を抜いて史上最年少での通算10勝目。2年前のこの大会以来の優勝へ。最強ライバルを振り切り、1年11カ月27日ぶりの復活を告げる。 (寺西雅広)

 

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