土俵祭りが10日、福岡市博多区の福岡国際センターであり、北の湖理事長(元横綱)ら協会幹部をはじめ新横綱日馬富士ら三役以上の力士が出席した。
 
 16場所ぶりに東西に並んだ両横綱がそろってV宣言。2場所連続の全勝優勝で連勝を「31」まで伸ばしている日馬富士が「楽しみです。目標は優勝。結果は後から付いてくる」と3連覇へ自信をうかがわせれば、3場所続けて優勝を逃している白鵬は「新記録に挑んでいいかな」とやり返した。
 
 白鵬が「新記録」と意識するのは年間最多勝。今年達成すれば、歴代単独1位の6年連続となる。今年も先場所までに62勝を挙げてトップを走っているが、2位日馬富士の追い上げは激しく、その差はわずか2。
 
 「あこがれの横綱である双葉山の生誕100年の九州場所。場所後は、(双葉山の出身地である大分県の)宇佐市巡業にもつながる。年間最多勝は1つの目標。今年をしっかり締めたい気持ちはあります」。先輩横綱のメンツにかけて賜杯奪回を力強く誓った。 (竹尾和久)
 
 
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