中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ハムが大谷両親と交渉 分厚い資料渡して説得

2012年11月11日 紙面から

 メジャー挑戦を表明している花巻東高・大谷翔平投手(18)をドラフト1位で強行指名した日本ハムは10日、岩手県花巻市内のホテルで両親と入団交渉。分厚い資料を渡し、アマ球界から直接のメジャー挑戦がいかに厳しいかを約1時間半にわたって訴えた。

 大谷も同席した2日に続く、2度目となった両親との面談。この日は大谷本人は同席しなかったが、父・徹さん(50)と母・加代子さん(48)に対し、山田正雄ゼネラルマネジャー(GM)と大渕隆スカウトディレクター(SD)が、「大谷翔平君 夢への道しるべ 日本スポーツにおける若年期海外進出の考察」と題した資料を渡し、日本ハム入団を勧めた。

 球団側によれば、渡した資料にまとめたことは(1)大谷の夢に日本ハムが適合できる(2)メジャー挑戦した韓国人選手の結果(3)卓球、スキーなど他競技の若者の挑戦例との違い(4)日本で基礎を築いての世界進出の成功例など。山田GMは「韓国のドラフト1位級の高校生が5人ほど渡米したが、成功例は少ない。日本で形をつくってからの方がいい」などと説明。特に韓国アマ球界からメジャー挑戦した選手が厳しい状況に置かれていることなどを例に挙げながら、まずは日本でやった方がいいと話したという。

 交渉を終えた徹さんは「びっくりした部分もあった。大変いいお話でした。細かく本人に伝えたい」と語り、進路について「最後は本人の意志を尊重するが、大事な人生の分岐点。時間をかけていかなければならない」と話した。

 次回の交渉は未定で、日本ハムは大谷側からの連絡を待つ形になる。大谷が資料にどんな反応を示すか注目される。 (後藤慎一)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ