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【プロ野球】

沢村7イニング零封、巨人V王手 きょう台湾・ラミゴと決勝

2012年11月11日 紙面から

7イニングを無失点と好投し、勝利投手となった巨人・沢村=釜山で(共同)

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◇アジアシリーズ予選リーグ 巨人(日本)5−0ロッテ(韓国)

 【釜山=井上学】アジア制覇に王手だ。アジアシリーズ予選リーグB組の巨人は10日、試合会場となったサジク野球場を本拠地にするロッテ(韓国)との「ジャイアンツ対決」に5−0で快勝。2戦2勝でB組1位となり決勝進出を決めた。先発の沢村拓一投手(24)が7イニングを無失点に抑え、終盤も無失点リレー。攻撃陣も小刻みに5点を奪った。11日の決勝では、A組1位のラミゴ(台湾)と対戦する。

 サムライが力でねじ伏せた。最速153キロのストレート。切れ味鋭いスライダー。沢村の剛腕がロッテ打線を抑え込んだ。6四球を与えながらも7イニングを127球、被安打4の零封。一塁側観客席を相手ファンが埋める完全アウェーでの戦いを制圧した。

 「勝たなければ決勝に進めない試合。韓国の選手(との対戦)も、応援のスタイルも、日本ではできない経験だったが、真っすぐ中心に押して何とか勝つことができて良かった」

 プロ入りして初めてとなる海外での国際試合。3回までは毎回得点圏に走者を背負う立ち上がりとなった。「初めてのマウンドで投げづらさはあった。(韓国の)ボールも日本で2年間やってきたわけだし、適応しろと言われても簡単ではなかった」。それでも大崩れはしない。2回2死二、三塁では1番打者から高めの153キロ直球で空振り三振を奪った。大事な場面では細心の注意を払い得点を許さなかった。

 登板予定のなかった9日のパース戦(オーストラリア)の試合前は、球場近くにあるファストフード店までジャージー姿でブラリと歩き、身ぶり手ぶりで注文した。異国の慣れない環境でも、沢村は普段どおりの姿だった。マウンドでも国内と変わらない投球を演じ、この試合の最優秀選手に選ばれた。

 原監督が「この試合が最も大事。遠征メンバーの中で一番良い投手を投げさせた」と位置づけた決戦。CSファイナルステージ、日本シリーズで救世主になった2年目右腕は、やはり頼りになった。この快投で、いよいよアジアの頂点にあと1つ。交流戦、ペナントレース、CS、日本シリーズに続く5冠へ、王手をかけた。

 

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