9月11日のリリースから1カ月強で約300万ダウンロード(DL)を記録した画像加工アプリ「漫画カメラ」。撮った写真が劇画調に加工され、擬音語なども入る面白さが受け、老若男女の支持を得た。これまでiPhoneのみの対応だったが、近くアンドロイドにも対応、勢いはさらに加速しそうだ。開発を指揮したスーパーソフトウエア(大阪市)の船木俊介氏にヒットの理由を聞いた。
■見た瞬間使いたくなる単純さとインパクト
写真が白黒になり、稲妻が走る背景画と「バキバキバキバキ」の文字。「二時間しか寝てねえ!」「ハイパーメディアクリエイター」など文字入りもあるフレームは32種類。漫画カメラの最大の特徴は、脱力しつつ笑いを誘う背景イラストと文字群だ。
9月11日の公開から約1週間で100万DLを記録、日本のみならず、台湾や韓国、最近ではフランスなどでもDL数が伸びる。短期間で大きなヒットとなった要因はどこにあるのか。
「開発では、一目で分かるインパクトの強さを目指した。今の消費者は、一瞬で良い悪い、欲しい欲しくない、を判断する。アプリでいえば2~3動作くらいで評価が決まる。漫画カメラは(1)フレームを選び(2)写真を撮り(3)確認する――だけの単純さが特徴。見た瞬間に使い方が分かり、『自分もやりたい』と思わせることが大切だ」
「画像加工アプリはすでに出尽くした感もある。その中でいかにインパクトを出すか考え、漫画が浮かんだ。日本らしいタッチで、分かりやすく加工ぶりを表現できる」
■リアルの場での口コミも誘発
「フェイスブックなどで実名主義が広がったが、まだ日本では『顔を出す』ことに抵抗を感じる人が少なくない。漫画カメラは写真が劇画調に加工され、顔写真も『いわれてみれば本人』程度になる。そのためツイッターやフェイスブックにためらいなく投稿するとか、アイコンに利用する人も多い」
現実世界でのコミュニケーションも重視した。SNSなどネット上での完結ではなく、リアルの場での口コミを誘発したこともヒットにつながった。
iPhone、フェイスブック、ツイッター
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