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第弐話
「いや~、やっと終わったぜ!」

終業を知らせる鐘と共に祐樹が立ち上がる。

「明日から連休だし完徹しないか?」

「なら、連休明けの予習復習をしっかりやるぞ。幸いにも今日は午前授業だったからな。」

「うぇ~?そりゃあ無いぜ!」

「今日の夕方にINするからそれまでに終わらせろよ?」

「手伝ってくれないのか!?」

「それは自分でやるからこそ意味があるんだよ。」

「幼馴染みのよしみで頼むよ!」

「はぁ、ならログアウトした後に俺も一緒に課題をやってやる。」

「流石、戒翔は話が判るぜ!」

「ただ単に男に言い寄られる趣味は無いだけだ。」

「それは俺にも無いぞ!」

まぁ、そんな馬鹿をやりつつ二人は自宅へと帰宅する。

「さて・・・起動してっと。」

戒翔はヘッドフォン型のディスプレイを頭に着けるとPCの電源を入れる。数あるVROMMの1つ【Majikku&sword】のソフトを起動して意識を中へと向ける。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

「やっと来たな!」

「お前の方が家が近いからだろ。」

「それもあるな。」

ここでの俺の名前はレオン。名前の由来は無くただなんとなくで決めたもの。そして、祐樹の名前はガイだそうだ。どこぞの破壊神の名前と似ているが格好いいらしいがよく判らないな・・・。

「先ずはギルドからの配信メールの確に・・・ん?」

「どうした?」

「テメェも読め。妙な事が書いてあるぞ?」

「ん~?ナニナニ?何時もMajikku&swordを御利用ありがとうございます。この度は全プレイヤーへのお知らせです♪このオンラインゲームはある世界をモデルとしたオンラインゲームです。・・・なんだこれ?」

「続きを読んで見ろ。」

「え~と、この度のメール配信と共にあるアイテムを配布しますので楽しみにして下さい。・・・って結局何が言いたかったんだ?」

「さぁな。違和感はあるがこの配信アイテムを見てみない事には判らんな。」

「それって大丈夫なのか?バリバリ嫌な予感しかしないぞ?」

祐樹が不安そうに此方を見る。

「何とかなるだろ?取り敢えず配信アイテムの欄から出さないとだな。」

俺が配信アイテムのアイコンにカーソルを合わせてクリックした所で俺の意識は急に真っ暗になる。



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