ネット掲示板で女性の居場所捜したか

11月9日 13時13分

神奈川県逗子市で、男がストーカー行為の末に元交際相手の女性を殺害して自殺した事件で、男がインターネットの掲示板に女性の夫の名前などを書き込み居場所を捜していた疑いのあることが、警察への取材で分かりました。
捜査の過程で男に伝わった情報を基に、男が夫の名前を割り出すなどして女性の住所を特定した疑いがあり、警察が当時の対応について検証しています。

この事件で、東京・世田谷区の小堤英統容疑者（４０）は、以前、交際していた三好梨絵さん（３３）にストーカー行為を行った末、今月６日、逗子市内のアパートの部屋で包丁で刺して殺害したあと、自殺したとみられています。
男は、女性への脅迫の罪で去年９月に執行猶予の付いた有罪判決を受けましたが、その１か月後にインターネットの掲示板に逮捕前まで知らなかったとみられる女性の夫の名前や逗子市の住所の一部を書き込み、世話になった人を捜しているように装って住所を特定しようとしていた疑いのあることが、警察への取材で分かりました。
女性は、別の男性と結婚したあとの名前や住所を男に隠していましたが、警察によりますと、去年６月に男が脅迫の疑いで逮捕された際、捜査員が逮捕状に書かれていた女性の結婚後の名前や住所の一部の逗子市を読み上げていたということです。
捜査の過程で男に伝わった情報を基に、男が夫の名前を割り出すなどして女性の住所を特定した疑いがあり、警察は、男の自宅から押収したパソコンの記録を解析するとともに当時の対応について検証しています。