おはようございます。
認知行動療法心理カウンセラーの紫桜です。
今日は「相手の話を聴く」ということについて考えてみましょう。
カウンセリングでは、「話を聴く」といいますが、「話を聞く」でも意味は同じです。
人間関係の第一歩は、「相手の話を聴く」ことだと思っています。
「相手の話を聴く」=「相手のことを知る」
私達は 日常生活の中で、たびたび「意見の衝突」という場面に出会います。
では、なぜ「意見が衝突」するのでしょう。
答えは簡単です。
お互いの価値観が違うからです。
仕事で同じ目的を持って打ち合わせをしていても、
家族で旅行の計画をたてていても、
親しい友人と 他愛ない会話をしていても、
誰もが 皆、最初から最後まで、同じ意見で同じ結論ということは
あまり ありません。
なぜ、「価値観が違う」と「意見が衝突」するのでしょうか。
それは お互いに それぞれ その事柄に対して最も大切だと感じていることが違うからです。
人の価値観は、その人の人生経験、生活環境などの蓄積から形作られていきます。
すべての人間の数だけ、価値観は存在します。
それぞれの考えや発想は、すべて この「価値観」を軸にして生まれてくるのです。
もし 相手と意見が衝突したら、その相手の人は、なぜ そう思うのかを考えてみましょう。
とかく、人は自分の意見が通らないと、なんとか説得しようと
自分の意見をあれこれと力説してしまうものですが
それは返って逆の効果になってしまう場合もあります。
自分の意見を力説するのは、後回しにしても、別に損はしません。
それよりも、まず「相手の人が、なぜ そう思うのか」を考えて
わからない時は、相手にたずねてみましょう。
「あなたは、なぜ そう思うのですか?」と。
相手の考えがわかれば、話の進め方もつかめますし、なぜ自分の考えと衝突したのか
その原因を知ることもできます。
自分の考えを話す、話の糸口も つかめてきますね。
「あなたに言っても、わからないよ。」 そう言ってくる人もあるかもしれませんね。
そうしたら、「なぜ、そう思うのですか?」と きいてみましょう。
仕事でも、プライベートでも、相手の話を聴くことは
相手に対しての愛情だと思っています。
世の中には、無数の価値観が存在します。
自分の価値観との違いに触れることは、勉強になることも多いものです。
意見が衝突したら、イラッとする前に ひと呼吸置いて
「どうして、そう思うのかな?」と、相手を知ろうとする余裕と勇気を持ってください。
ちょっとした発想の切り替えで、話し合いがスムーズになり、
ストレスも減らすことができるかもしれません。