民主党の政策進捗(しんちょく)報告会で、質問に答える野田佳彦首相。次期衆院選の公約について「反省しながら、より現実感のある、精度の高い、約束が守れる内容のものをつくりあげたい」と訴えた=10日、福岡市【時事通信社】
時事通信社民主党は10日、大阪、福岡両市で「政策進捗(しんちょく)報告会」を開き、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた主要政策の現状を総括するための有権者との対話集会をスタートさせた。福岡市の会合には野田佳彦首相が出席し、「できたもの、できなかったものがあることを率直に認める」とした上で、次期衆院選の公約について「反省しながら、より現実感のある、精度の高い、約束が守れる内容のものをつくりあげたい」と訴えた。
報告会は、未達成の公約に関しては国民に陳謝する姿勢を明確にした上で、参加者から出た意見を次の公約づくりに反映させるのが狙い。首相が年内も含め衆院解散時期を探る中、衆院選に向けた態勢整備の一環でもある。
福岡市の会合には約160人が参加。冒頭、無駄削減による16.8兆円の財源捻出や高速道路無料化などの公約が実現していない一方、公約に記載のない消費増税を決めたことを細野豪志政調会長が説明するビデオを上映した。