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チベット族居住地区で5000人デモ
11月10日 19時16分

チベット族居住地区で5000人デモ
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中国内陸部のチベット族が多く住む地区で9日、中国政府の宗教政策などに対する抗議とみられるデモが行われて、およそ5000人が参加し、武装した警察官が多数出て警戒を強めているということで、緊張が高まっているもようです。

インドのダラムサラにあるチベット亡命政府や人権団体によりますと、中国内陸部・青海省の黄南チベット族自治州同仁県で9日、学生などおよそ5000人がデモ行進しました。
学生らは、チベット族への抑圧をやめるよう求めるスローガンを叫びながら、地区の中心街などを練り歩いたということで、中国政府の宗教政策などに対する抗議とみられます。
同仁県では、8日も数百人規模のデモが行われたほか、今週に入ってから、チベット族の元僧侶など合わせて3人が相次いで焼身自殺をしたということです。
中国では、5年に一度の共産党大会が8日から始まり、今月15日には新しい最高指導部が発足する見通しで、抗議行動には国際社会の注目を集めるねらいもあるとみられます。
地元政府の担当者はNHKの電話取材に対し、「状況が分からない」と答えて事実関係の確認を避けましたが、人権団体によりますと、武装した警察官が道路の検問所や地元政府の庁舎に多数配置されて、警戒を強めているということで、緊張が高まっているもようです。
中国のチベット自治区にある旅行会社によりますと、中心都市のラサでは今月初めごろから外国人旅行客の立ち入りが厳しく制限されるようになったということで、共産党大会に合わせて当局が警戒を強めていることがうかがえます。

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