CIA長官が不倫で辞任、イラク戦争などで高い評価

2012年 11月 10日 11:26 JST
 
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[ワシントン 9日 ロイター] 米中央情報局(CIA)のデービッド・ペトレアス長官(60)が9日、自らの不倫を理由に辞任した。ペトレアス氏はイラクとアフガニスタンで駐留米軍を率い、その功績が大きく評価されている人物。

ペトレアス長官はCIAの職員らに宛てた文書で、「結婚生活を37年続けたあと、判断を大きく誤ってしまった」と説明。「夫としても、組織のトップとしてもこのような行動は受け入れられない」とした。8日にオバマ大統領と面会し、個人的な理由で辞任したいと伝えたという。

6日の大統領選で再選を果たしたばかりのオバマ大統領は声明で、ペトレアス氏の辞任を受け入れたと発表し、イラクとアフガン、CIAでの同氏の功績をたたえた。マイケル・モレル副長官が長官代理を務める。

不倫が続いた期間や大統領の再選直後に辞任を発表した理由については明らかになっていない。ただ、米治安当局者によると、数カ月前に連邦捜査局(FBI)が別件で捜査を行った際、同氏の不倫を示す証拠が見つかったという。

ペトレアス氏は国防長官に起用されたパネッタ氏の後任として、14カ月前にCIA長官に就任した。それ以前は約40年間にわたり米軍に所属。妻のホリーさんは米退役軍人活動の支持者で、消費者金融保護局で米兵が抱える金銭問題の解決担当なども務めている。

 
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11月9日、米CIAのペトレアス長官(右)が不倫を理由に辞任した。左は妻ホリーさん。昨年11月、ニューヨークで行われた退役軍人のイベントで撮影(2012年 ロイター/Lucas Jackson)
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