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国際
中国、日本からの輸入10・2%減 尖閣問題での関係悪化が影響
2012.11.10 19:49
[中国]
【上海=河崎真澄】中国税関総署が10日発表した貿易統計で、10月の日本からの輸入が前年同月比10・2%減と、9月の同9・6%減に続いて大幅マイナスとなったことが分かった。
日本政府による9月の尖閣諸島国有化後の関係悪化で、自動車など日本製品の不買の動きが広がっていることに加え、円高の影響もあり、日本からの基幹部品の輸入が減少していることが主な要因とみられる。
対日輸出は同1・1%増だった。同11・6%増と4カ月ぶりに2ケタ増を回復した中国の輸出全体の伸びを大きく下回っている。
今年1~10月累計の日中輸出入総額も前年同期比で2・1%減と、同1~9月の同1・8%減よりマイナス幅が拡大した。日中間の貿易は2010年に前年比30%増、11年に同15%増と急増したが、今年は前年割れする可能性もある。国際社会からは日中関係の悪化が世界経済のリスク要因となるとの指摘も出ている。
中国最大の貿易相手先である欧州連合(EU)との輸出入総額は、債務危機の影響で1~10月に前年同期比3・0%減と低迷。一方で対米貿易は同9・1%増と好調だった。1~10月の中国の貿易総額は同6・3%増と政府通年目標の10%を下回っている。
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