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【群馬】

群馬大サークル 学園祭で被災地支援 福島産リンゴ使った菓子販売

学園祭で菓子を販売するため福島県新地町のリンゴを購入した大滝さん(中)ら=前橋市で

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 福島県新地町のリンゴを使った菓子を、群馬大学のボランティアサークル「GUNVO(ぐんぼ)」が前橋市の荒牧キャンパスで十、十一日に開催される学園祭「荒牧祭」で販売する。売り上げをささやかな被災地支援に生かすつもりだ。 (伊藤弘喜)

 GUNVOの前身は義援金募金団体で、東日本大震災直後の昨年三月十四日に活動を始めた。街頭募金や古紙回収を重ね、今年三月末までに百六十万円を集め、日赤に寄せた。四月からGUNVOに改称し、県内の避難者の交流会を催すなど活動の幅を広げている。

 震災から一年半の節目を迎えた九月。新地町が人口約八千人の1%超にあたる百十六人を地震や津波で失ったことを知った。

 「被害が大きいのにあまり注目されていない」。疑問に感じたメンバーらは十月二十六日、聞き取りのために同町役場を訪問。近く仮設住宅の八自治会にどんなボランティアが必要か問い合わせる。

 メンバーは三〜四年の七人。活動費は自腹だ。大滝彩那さん(22)=社会情報学部四年=は「細々とした活動だが被災地ではまだ支援が必要とされていることが周りに伝われば」と話している。

 荒牧祭では、新地町から取り寄せたリンゴを混ぜた杏仁(あんにん)豆腐を販売。リンゴは念のため食環境衛生研究所(前橋市)でも検査したところ放射性セシウムは一キログラム当たり五・四ベクレルで基準値(同一〇〇ベクレル)を大幅に下回った。ほかに前橋市の避難者交流拠点「ふくしまや」で扱っている福島産のみそや雑貨も代理出品する。午前十時〜午後七時。

 

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