目標が見つからないまま練習を再開させた浅田。佐藤コーチと練習の日々を送る中で、ふと、自分の変化に気づいた。
ここ5年間修正に挑んできたルッツが、練習でほぼ正確に跳べる。滑りの面でも、何度も注意されてきた「力強さ」や「滑らかさ」さが実感できるときがある。すると、そのタイミングで佐藤コーチから「ここは、すごくいい」「ここは無くさないように」と声がかかる。
「去年と一昨年は、修正、修正で、自分でも『これでいいのかな』『こうかな、ああかな』と頭の中がゴチャゴチャだったんです」
「でも、今はこうしたことの全てが消えて、先生の言ってることと、自分の感覚とがピタッと合ってきていて、そういうときに『ああ、これでいいんだあ』ってうれしくなります」
日々の練習で感じる、ちょっとした成長の喜び。そんな感動が、浅田の一番のモチベーションへと変化していった。ゴールを無理に設定するかつての手法に固執しなくなったことで、漸進的な佐藤流の練習を自然と受け入れられるようになったのだ。
「今年はレベルアップできそうな気がする。去年より、精神的にも技術的にもしっかりしている」と浅田は話していた。
■笑顔、驚き顔…SPで多彩な表情
そして迎えた浅田にとっての今季のGPシリーズ初戦。中国杯で浅田は迷いの無い演技を披露した。こだわってきたトリプルアクセルは「話題にもしていない」といい、「練習通りに、自分のプログラムをしっかり滑る」と話していた。
SPではコミカルな顔、天真爛漫(らんまん)な笑顔、驚き顔、困り顔、と“七変化”ともいえるような多彩な表情を見せた。滑りにスピードがついたことで、あえてスピードを落としてコミカルな演技でアピールする場面と、滑りの滑らかさを見せる場面との、メリハリもつけることができた。
フリーの「白鳥の湖」は、白鳥のように優雅に滑る場面、黒鳥をイメージして力強く舞う場面などを、スピードやパワーの強弱を使い分けて演じきった。
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| 川崎 | 4 (終了) 2 | 浦和 |
|---|---|---|
| 柏 | 2 (終了) 2 | G大阪 |
| 名古屋 | 1 (終了) 0 | F東京 |
| 大宮 | 0 (終了) 0 | 鹿島 |
| 広島 | 3 (終了) 0 | 札幌 |
| 清水 | 0 (終了) 1 | 新潟 |
| 鳥栖 | 3 (終了) 2 | 磐田 |
| 神戸 | 1 (終了) 2 | 横浜M |
| 仙台 | 1 (終了) 1 | C大阪 |
| 新潟 | 0 (終了) 2 | 鳥栖 |
|---|---|---|
| F東京 | 5 (終了) 0 | 札幌 |
| G大阪 | 1 (終了) 1 | 広島 |
| 磐田 | 1 (終了) 1 | 仙台 |
| 鹿島 | 1 (終了) 2 | 清水 |
| 柏 | 1 (終了) 4 | 大宮 |
| 名古屋 | 1 (終了) 1 | 横浜M |
| 浦和 | 0 (終了) 0 | C大阪 |
| 神戸 | 3 (終了) 3 | 川崎 |
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