万里の長城死亡事故 観光庁、ツアー企画会社の行政処分検討へ
中国・万里の長城で日本人3人が死亡した遭難事故で、ツアーを企画した「アミューズトラベル」の東京本社営業所に、観光庁による立ち入り検査が行われた。
そんな中、ツアーが中国の条例に違反している疑いがあることが明らかになった。
中国では、万里の長城において、観光地域に指定されていない区域には、保護などの目的で、登ることが条例で禁止されている。
事故が起きた懐来県の宣伝部は、FNNの取材に対し、今回の事故現場周辺について、「観光地ではない」と回答した。
現地の旅行会社は「(事故現場は)旅行客に開放していない。自分が行きたくて行っても、結果は自己負担だ」と述べた。
羽田国土交通相は、閣議後の会見で、「アミューズトラベル社の経営状況、または企画の状況、しっかりと検証したうえで、厳正に対応していきたい」と述べた。
観光庁は、さらに調査を進め、行政処分を検討する方針。