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中国商務相“日中関係が経済に影響”11月10日 15時49分
中国の先月の日本からの輸入が大幅に減ったことについて、陳徳銘商務相は10日の会見で、尖閣諸島を巡る問題が経済・貿易関係に重大な損害をもたらしているとして、日中関係の冷え込みが中国経済にも影響を及ぼしていることを認めました。
この中で、陳商務相は「日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、日中の経済・貿易関係は中国から日本への輸出であれ、日本から中国への輸出であれ、重大な損害を受けている。グローバル化が進むなか、日中両国の間で産業が高度に結び付いているためだ」と述べ、日中関係の冷え込みが中国経済にも影響を及ぼしていることを認めました。
そのうえで、陳商務相は、こうした事態を招いた責任は日本政府にあるとしたうえで「日本が速やかに誤りを正し、両国の経済・貿易関係が徐々に正常な方向に回復していくことを希望する」と述べ、日本側の対応を改めて求めました。
一方、陳商務相は、ことし1月から先月までの貿易総額の累計が、去年の同じ時期に比べて6.3%のプラスにとどまり、政府の年間目標を大きく下回っていることについて、「ことしの目標を達成するのは非常に難しい」と述べたうえで「世界経済は依然として需要不足の状態にあり、今後数か月の情勢は引き続き厳しく、来年の展望も比較的多くの困難を伴うものとなるだろう」と述べ、厳しい見通しを示しました。
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