キック元王者・久保、デビュー戦で圧倒判定勝利

２回、マナカネを攻める久保（左）

　◆プロボクシング６回戦　○久保賢司（判定）ノルディー・マナカネ●（９日・後楽園ホール）　１８歳３か月の史上最年少でキックボクシング世界王者（ＷＰＭＯフライ級）となった久保賢司（２３）＝角海老宝石＝が、判定勝ちでボクシングデビューを果たした。４月にＷＢＡ世界バンタム級休養王者・亀田興毅（２５）＝亀田＝に挑戦（判定負け）したノルディー・マナカネ（２９）＝インドネシア＝を、ボディー攻撃で圧倒した。日本ライト級タイトルマッチは、王者・加藤善孝（２７）＝角海老宝石＝が同級１位・川瀬昭二（３０）＝松田＝を５回ＴＫＯで下し、３度目の防衛を飾った。

　デビュー戦を判定勝利で飾った久保は「倒していれば完璧だったが、まだまだ詰めが甘い」と興毅に判定負けしたマナカネ相手にＫＯを逃し悔やんだ。９月にボクシング転向を表明したばかりだが「てっぺんを取るために来た。普通ではあり得ない強い相手と戦いたい」と次戦では１０年１２月に興毅に判定負けした元ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者のアレクサンデル・ムニョス（ベネズエラ）との対戦を熱望した。