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最終更新:2012年11月10日(土) 13時10分

中国、日米ガイドライン見直しをけん制

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 日本の防衛省が日米防衛協力の指針(ガイドライン)を見直すための作業チームを設置したことについて、中国外務省の洪磊報道官は9日、「第三国の利益を損ねるべきではない」とけん制しました。

 「日米同盟は特定の歴史条件下で形成された2国間同盟だ。第三国の利益を損ねるべきではなく、2国間の範囲を超えるべきではない」(中国外務省 洪磊報道官)

 中国外務省の洪磊報道官はこのように述べ、「日米両国に東アジア地域の平和と安定に役立つ行動を希望する」と、日米のこうした動きをけん制しました。

 ガイドラインの見直しは、沖縄県の尖閣諸島をめぐる対立など、東シナ海など海洋進出を強める中国の動きに対処するのが主な狙いです。

 中国は8日に開幕した共産党大会でも、胡錦濤国家主席が「海洋強国を作る」「国家主権を守るため外部の圧力に屈しない」との決意を示していて、今後も海洋進出の動きを強めるものとみられています。(10日09:45)