(cache) ヒグマ学習センター開設 登別温泉 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  【登別温泉】のぼりべつクマ牧場の元学芸員で白老町在住の前田菜穂子さん(63)が、来月2日からのぼりべつ文化交流館カント・レラで「ヒグマ学習センター」を開く。野生のヒグマの生態を伝える講座を行い、人間が共存するための正しい知識を広めようとの狙いだ。(権藤泉) 前田さんは1975年から同牧場に勤め、今年5月に退職。カント・レラの1室を市教委から借り、自身が集め牧場の博物館で展示してきた野生のヒグマに関する資料を移す形で、センター開設を決めた。 資料はヒグマのフンや木の爪痕の実物や写真など。北海道野生動物レンジャー事務局の菊地紀孝さん(67)=登別市在住=が道内で捕獲したヒグマ2体のなめし革も置く。 講座は前田さんや菊地さんが講師を務め、ヒグマの生態や被害防止策、環境保全などについて話す。毎月第1、第3日曜は座学、第4日曜は実地学習で、胆振管内の森や川を歩きクマの足跡を見分ける方法などを学ぶ。 西胆振には野生のヒグマが数頭生息しているとみられ、前田さんは「ヒグマの恐ろしさを知った上で正しく対応すれば、襲われる危険は少ない。多くの人にその判断ができるようになってほしい」と強調。また「ヒグマは自然豊かな山にすむ。環境保全のためにもヒグマについて知ることは重要」と話す。講座は1回単位で参加可。いずれも午後1時半から2時間で、1回200円。小学生以下は保護者同伴。申し込みや問い合わせは前田さん(電)070・5605・1620へ。
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      【北海道新聞】