- [PR]
政治
【野田政権考】「尖閣防衛」の先にあるもの
2012.11.10 11:40
(3/3ページ)
米国のオバマ政権は2011年11月ごろから、アジア太平洋の安全保障を最重視する姿勢に転じ、中国の軍事的膨張を押さえ込もうとするようになった。オバマ大統領(51)の再選により、この方針は継続されるだろうが、米国は国防費の捻出(ねんしゅつ)に苦しんでいる。
アジア太平洋地域の平和と安全は日本の国益にかなうものであり、日本は責任ある大国として行動すべき時期にきている。尖閣でもたもたしているようでは、米国も東南アジア各国も日本を信用できないだろう。尖閣の防衛強化を急ぎ、自分に降りかかる火の粉は早く払いのける必要がある。
その上で、南シナ海でも、米国、東南アジア各国と協力して有利な軍事バランスの実現に努めた方がよい。そのことがかえって戦火や紛争を抑制し、中国も含め経済的に繁栄する道となる。
さしあたり、日本は集団的自衛権の行使容認と防衛費の増額に踏み切る必要があるが、これらは衆院選後の新政権の課題となりそうだ。(政治部 榊原智)
関連ニュース
- [PR]
- [PR]