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放射性物質の除染で試行錯誤

放射性物質の除染で試行錯誤

原発事故を受けて広がった放射性物質を取り除く除染について、宮城県内では、取り除いた土を一時的に保管する仮置き場が確保できず、土を取り除いた場所の近くに穴を掘って埋める自治体が増えるなど、国の最終的な処分の方針が決まらない中、除染をめぐる試行錯誤が続いています。
宮城県内では、国の費用負担で除染を行う「汚染状況重点調査地域」にあわせて9つの市と町を取材をしました。その結果、当初、すべての自治体が取り除いた土は、最終的な処分場ができるまで、一時的に、仮置き場に保管する方法を検討していましたが、仮置き場の確保が進まないなか、土を取り除いた場所の近くに穴を掘って汚染した土を埋め、上から土をかぶせる方法で除染する自治体が増えていることがわかりました。こうした方法は学校や公園などで多く行われていて、丸森町の舘矢間小学校では、校庭の土を厚さ3センチ取り除き、その土を校庭の片隅に掘った学校のプールと同じくらいの縦25メートル。横15メートル。深さ1メートル50センチの穴に埋めました。
一方、白石市は、福島県境に近い保育園や小中学校を中心に地面の上に土をかぶせて押し固める「覆土」と呼ばれる方法で除染を進めています。除染は表面の土をはぎとる方法が一般的ですが、取り除いた土の保管場所の確保が難しいためで、白石市は「覆土によってできるだけ廃棄物を出さないようにしたい」としています。
しかし、国の最終的な処分の方針が決まらない中で、仮置き場や敷地内で保管しておくことへの住民の不安は根強く、除染で出た廃棄物の自治体の試行錯誤が続いています。

11月09日 19時41分

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