大阪市の橋下徹市長は8日、御堂筋の活性化について、沿線の建物の高さ制限を撤廃し、車道両端の緩速車線を自転車レーンなどとして活用していく規制緩和策を挙げ、「住んで仕事をして楽しめる船場地域を目指したい」と商いの町として大阪を支えてきた船場の魅力向上に乗り出す考えを明らかにした。
車道両端の緩速車線を有効利用するなど活性化策が模索されている御堂筋=8日午後、大阪市中央区 |
御堂筋は現在、市の指導で、淀屋橋−本町間で沿線に面した軒の高さを原則50メートルに制限(外壁位置から10メートル以上後退で60メートルまで可能)、住宅の建設も淀屋橋−長堀間では認められていないことから現状では難波まで建っていない。
市は、橋爪紳也大阪府立大教授を部会長とする都市計画審議会専門部会を設置。事務局からは住居や文化施設を整備する案が出されており、本年度中に取りまとめ審議会に報告する方針だ。
橋下市長は「今うめきたが盛り上がり、オフィスが梅田かいわいに移っているが、それなら船場かいわいは別の形で活気を呈するまちづくりをすればいい」とし、商いだけでなく住宅建設にもこだわりを見せ、高さ規制について「景観を保護するための策は講じるが、もうちょっと上にビルを建てることも考えたい」と話した。
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