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【プロ野球】

44歳木田らがアピール 12球団合同トライアウト

2012年11月10日 紙面から

トライアウトを終えた心境を語る木田=Kスタ宮城で

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 戦力外通告を受けた選手を対象とした12球団合同トライアウトが9日、Kスタ宮城で行われ、巨人や米大リーグなどで活躍した前日本ハムの木田優夫投手(44)や、横浜とオリックスでプレーし元格闘家でもある古木克明外野手(31)ら56選手(投手36、野手20)が参加。各球団編成担当が見守る前で必死のアピールをした。21日に千葉・鎌ケ谷の日本ハム2軍施設で2回目のトライアウトが行われる。

 プロ26年目、44歳の木田が、少年のように夢を追い求める。日本ハムが日本シリーズで敗れた3日夜に戦力外通告を受け、コーチ就任の要請を断って現役続行希望を表明していた。この日は打者4人に対し中飛、一邪飛、四球、投ゴロ併殺打と無安打1四球。計13球を投げ、直球の最速は133キロだった。

 「通告を受けてから日数があまりなかったが、いろいろ考えすぎず逆に良かった。四球は悔しいが、ここ何年かやってきたことをそのまま出そうと思った。自分がやりたいという以前に、誰かに『やらせてやる』『やってくれ』と思われなければできないのがプロの世界。今後できるかどうかは考えず、ただ待つだけ」と淡々と語った。

 1986年のドラフトで巨人から1位指名されてプロ入り。日米7球団を渡り歩いた。2010年から日本ハムに在籍したが、今季1軍登板はわずか1試合だけ。「国内だったら、どこでもどんな条件でも行こうと思っている」。独立リーグでも、安価な契約でもいいという。まずは国内優先。声がかからなかった場合は「海外から話があればその時考える」とも語った。

 「子どものころからずっと野球をやってきて、抑えたのも打たれたのもすべて刺激的で楽しかった。野球をやっているからこそ楽しい人生。それを自分から辞めるのはもったいないでしょ」。独身を貫いてきたため、家族に迷惑をかけるわけでもない。思う存分、野球への愛を貫きたい。とにかく、吉報を待つだけだ。 (竹村和佳子)

 

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