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【プロ野球】阿部が代打で決勝打 巨人初戦で快勝2012年11月10日 紙面から
◇アジアシリーズ予選リーグ 巨人(日本)7−1パース(豪州)【釜山=井上学】アジア制覇へ、原巨人が好発進だ。アジアシリーズ予選リーグB組の巨人は9日、サジク野球場でパース(オーストラリア)に7−1で快勝、初戦を飾った。1−1で迎えた7回に代打で登場した阿部慎之助捕手(33)が決勝適時打を放ち、粘る相手を突き放した。10日は決勝進出をかけて地元のロッテ(韓国)と対戦する。A組はラミゴ(台湾)がサムスン(韓国)に3−0で勝ち、通算2勝。11日の決勝進出を決めた。 ひと振りで圧倒的な存在感を示した。格下相手にまさかの大苦戦。番狂わせの危機を救ったのは主将のバットだった。同点で迎えた7回無死一、三塁。代打で起用された阿部が、外角へ落ちる球を左前にはじき返した。 「準備はできていた。審判のストライクゾーンが分かりにくい印象だったので、打てそうなボールは全部打とうと思っていた」 相手先発は2009年にヤンキースで2試合に登板した経験のある右腕クラゲット。5回まで無得点に抑えられ、逆に先制を許す展開になっていた。阿部の一打から流れをつかみ、終わってみれば7点を奪ったが、それまでは重い空気に支配されていた。 国際試合の独特な雰囲気がグラウンドを包んでいた。空席の目立つスタンド。現地在住と思われる日本人が巨人に対してヤジを飛ばし続け、大会関係者に厳重注意される一幕もあった。ただ、そんな中でも阿部は集中力を研いでいた。 日本シリーズで痛めた右膝裏の状態は指揮官も不参加を提案したほど。しかし、阿部は「できる範囲で全力のプレーをします」と参戦を直訴。痛みに耐えながらグラウンドに立ち、結果を残した。原監督も「この上ない状況で慎之助を代打に送ることができた。今年のチームは慎之助が大黒柱。2点目が入ったことで、チームに勢いが付いた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 この日は1打席だけ。それでも、韓国メディアに強烈な印象を残し、試合後の原監督の会見では「阿部はロッテ戦には出場するのか」と質問が飛んだ。10日は完全アウェーでの戦い。阿部も指名打者での出場を目指してギリギリまで回復に努める。アジアの頂点に立つまで、休むわけにはいかない。 PR情報
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