中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


楢崎、憧れはカズ

2012年11月9日 紙面から

児童たちと給食を食べる楢崎正剛=名古屋市千種区の高見小で

写真

 名古屋グランパスのGK楢崎正剛(36)が8日、フットサル日本代表としてW杯に出場している横浜FCのカズことFW三浦知良(45)を目標とする存在に挙げた。この日、名古屋グランパス選手会の一員として名古屋市千種区内の小学校を訪問。子どもたちに目標を探して全力で取り組むことの重要性を説き、自身もカズのように挑戦し続けることを誓った。

 約100人の子どもたちの純粋なまなざしが、グランパスが誇る守護神の本音を引き出した。質問コーナーで憧れの選手を問われると、楢崎は「憧れは、キング・カズです」と即答。もちろん子どもたちの知っている人物という配慮はあった。ただ、前日のFC東京戦で史上2人目のJ1通算500試合出場に王手をかけた今、カズという偉大な存在を意識せずにはいられなかった。「上には上がいるということ。目標というか、そうなりたいというのはあります」と、神妙な表情で明かした。

 18年間のキャリアで、楢崎が積み上げた「499」という数字。J1通算というくくりであればカズの「321」を大きく上回るが、カズは海外や日本リーグ時代を合わせてリーグ戦598試合出場という異次元の数字を持つ。ただ、楢崎が憧れるのはそうした実績や数字だけではない。カズの持つ精神、言い換えれば生き方だ。

 「カズさんの誰にもない雰囲気、オーラ、取り組む姿勢、本当に素晴らしい。年齢を抜きにしても、いろんな道を切り開いてきた人で、さらにいまだにチャレンジを実践している。そういう姿勢を見ると、オレなんかまだまだ考えることがちっぽけやなあと思ってしまう」。45歳でフットサルという新たな分野に挑む姿に、36歳の楢崎が受ける刺激は大きい。

 もちろん、今は新たな挑戦よりも9日後に迫った偉業に集中している。「今は500試合目をしっかりとこなすことです」と近い目標を語った楢崎。めざす“カズの境地”は、日本を代表するGKとして切り開いてきた歴史の先に、きっとある。

  (宮崎厚志)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ