名古屋グランパスは9日、来年2月にタイのチェンマイでキャンプを行うことを決定した。2月16日にバンコク・スパチャラサイ国立競技場で行われる「トヨタプレミアカップ2012」に出場することも決定。これに伴い、数年前から誘致を受けていたタイ北部の高原地帯にあるチェンマイで約2週間のキャンプを張ることとなった。なお、再来年のキャンプ地は未定となっている。
フェルホーセン監督が2006年6月に行ったオランダキャンプ以来、7年ぶりとなるグランパスの海外キャンプが決定した。場所は、タイ北部の高原地帯にある古都チェンマイ。2月の平均気温は25度前後と温暖で、乾期のため雨も少なく、絶好の気候となる。天然芝のサッカーグラウンドを併設したリゾート施設に宿泊し、新シーズンに備えることになる。
チームは2月初旬に名古屋を出発。試合前日の15日にバンコクに移動し、試合翌日に帰国の途に就く予定。タイ・プレミアリーグとパートナーシップ協定を結ぶJリーグからの要請もあり、バンコクでの社会貢献活動も行う予定。国内での2次キャンプは行わず、2月下旬はトヨタスポーツセンターで実戦を交えながら調整する。
2年間使用した別府を離れる理由については「トヨタプレミアカップ2012」への出場によるもの。トヨタ自動車の現地法人であるタイ・トヨタが主催する同大会は、タイのリーグカップ王者とのワンマッチを予定。今年は仙台が、昨年は湘南が招待出場した。グランパスは3年前から出場オファーを受けており、来年はタイ・トヨタの創立50周年を記念する大会となったことで、出場を決定した。久米GMは「どうしてもグランパスに出場してほしいということだった。せっかくなので、キャンプもタイでやることにした」と説明した。
東南アジアという未知の環境でのキャンプとなるが、すでにクラブスタッフが現地視察を済ませており、大きな問題はないもよう。今季は絶望的となっているシャーレの奪回へ、来季はほほ笑みの国から始動する。 (宮崎厚志)
【チェンマイ】 タイの首都バンコクから北へ720キロの位置にある北部の中核都市で、人口約15万人、標高310メートル。ランナー王朝の首都で「北方のバラ」とも呼ばれる美しい古都。名物はココナッツミルクのカレースープに揚げ麺が入った「カオソーイ」。
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