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国際
「中国が2年後に潜水艦搭載核ミサイル配備」米政策諮問機関
【ワシントン=古森義久】中国が核戦力を増強しつつあり、長年の目標としてきた潜水艦搭載の核ミサイルの実戦配備まであと2年ほどの段階に至ったとの情報が米国議会の調査機関から公表された。
米議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」は8日、2012年度の年次報告の草案を公表し、「中国の空母、新鋭戦闘機、宇宙利用、ミサイル開発の計画は人民解放軍が西太平洋で活動する米軍部隊への潜在脅威となった」という警告を総括として明らかにした。
この報告が懸念の対象として特に重視しているのは中国の核戦力で、米国やロシアなど公式の核保有国のうち中国が唯一、核戦力増強を進めていると指摘した。そのうえで報告は、米国防総省関連の情報として中国軍が今年8月に、「晋」型原子力潜水艦から大陸間弾道ミサイルJL2を実験発射し、成功したことや、地上配備の新鋭大陸間弾道ミサイルDF5AとDF31Aをそれぞれ実験発射したことを強調した。
報告によると、これらのミサイルはいずれも米国本土を射程に納めた核弾頭装備用。特に中国がこれまで実戦配備に至っていない潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発を進めたことの意味は大きく、米側ではこのままだと中国軍は2年以内にSLBMの実戦配備を実現するとみているという。
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