気になるお店:ステーキとハンバーグのグリル成龍 /大阪
毎日新聞 2012年11月07日 地方版
◇くせのない食べやすいデミソース
日本一長い商店街・天神橋筋商店街の最南端、町家風の落ち着いた店構えが印象的。店内もシックで、木のぬくもりを感じる和風な空間で食べる洋食は格別だ。
オーナーシェフの伊藤崇広さん(30)は、20歳の時に「将来、自分の店を持ちたい」と決意。洋食店とハンバーグ店で修業を積み、10年かかって、この8月にようやく夢をかなえた。
料理は、すべて伊藤さんが一人で調理。カウンター越しに見せるその姿は、リズミカルで注文を待っている時間を忘れさせてくれる。
ランチ限定・人気のレディースプレート(1280円)は、国産とオーストラリア産ミンチをブレンドした牛100%のハンバーグが、たっぷりのデミグラスソースの海に浮かぶ。横には、半熟卵とろっとろのハーフオムライスが並び、卵の甘みだけで食べるも良し、ソースにくぐらすも良し、だ。
「くどくならない子供も大人も食べやすいデミソースです。老若男女のみなさんに日常遣いしてもらいたいんで、どのメニューでも『くせのない食べやすさ』がテーマです」と、伊藤さんの言う通り、どの料理もホッとするやさしい味がする。ランチタイムは、全メニューにライス、サラダ、みそ汁、ドリンクが付く。
終日食べられる「こだわりの国産牛『俺の塩』ステーキ」(150グラム・2480円)は、肉のおいしさを幾重にも広げる「俺の塩」とレモンでいただく。日本、アメリカ、メキシコの塩を、伊藤さんが肉とのバランスを考え独自にブレンドしたもので、丸い味わいが特徴。今は岡山だが、良い肉が入ると産地は変わり、佐賀、宮崎、北海道の時もある。
夜のワイン飲み放題(980円)は、赤ワインをたるから自分で注ぐお楽しみも。
昼夜ともメニューによっては、お持ち帰りできる。【野村多佳子】
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◇ステーキとハンバーグのグリル成龍
大阪市北区天神橋1の11の13。地下鉄南森町駅徒歩5分。電話06・6881・5754。午前11時〜午後3時、午後5時30分〜同9時30分。火曜のディナータイムは休み。