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東北電 風力の受け入れ、新たに26事業を選定
東北電力は9日、新たに送配電網に受け入れる風力発電の事業候補(2011年度募集分)として、17社の26事業(総出力約34万キロワット)を選んだと発表した。山形を除く東北5県と新潟県に建設され、14年度から17年度に発電を開始する見込み。 東北電は118万キロワットとしていた風力の受け入れ上限を、2020年度ごろを目標に200万キロワット程度まで拡大するめどが立ったことも明らかにした。これに伴い今後の受け入れ枠は約67万キロワットに増える。 風力は気象条件で発電出力が変わり、送配電網の周波数調整が難しい。このため東北電は受け入れ上限を設定している。 11年度募集分の26事業の内訳は、東京電力と行う出力抑制の「実証試験枠」(募集枠40万キロワット)が11事業で、総出力は約23万キロワット。ユーラスエナジーホールディングス(東京)が由利本荘市で計画する事業(出力4万2000キロワット)などがある。 ほかは2000キロワット以上の大規模風力が3事業、2000キロワット以上で出力変動を緩和できる蓄電池併設型が4事業、2000キロワット未満の中規模風力が8事業。 200万キロワット程度までの受け入れ上限拡大は「実証試験枠」の新設に加え、通常枠を約42万キロワット増やして対応する。東北電は出力変動の技術的検討の結果、可能と判断した。 事業者選定は11年度募集分までは抽選制。今後は再生可能エネルギー特別措置法に基づく国の認定を受けた発電設備を対象に、送配電網への接続を随時受け付ける。
2012年11月10日土曜日
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