ソフトランディング
放火物件改装が終わったと思ったら、また新しい物件の改装が入った。忙しい。ホットな話題とするには遅れてしまったが、一応大統領選絡みで。
小生は共和党のロムニー氏が勝てば面白いな、と考えていた。プロテスタントの国・アメリカのエゴがむき出しになるからである。ロムニー氏には、茶会運動のバックアップがあった。その主な主張は、「小さな政府」」「自己責任」など。小金持ち以上による、弱者切り捨てとも言えよう。詳細は省くが、資本主義の発展はプロテスタントの勤勉さを土台にしてきた。そのプロテスタントのエゴがむき出しになれば、一神教の自滅も早まるとも思えたのだが。。
再選したオバマ氏は、どちらかというと切り捨てられる弱者側に立った政策をとっている(国民皆保険制度など)。これで一神教の自滅も、数年は先延ばしされたかも知れない。だが本質的な問題は全く解決されていない。どころか、「小さな政府」ではなく、従来通り「大きな政府」で債務を増やし続ければ、それはそれで金融崩壊を加速させる。どっち転んでもどのみちアウト。
日本は逆に、野田総理が財政破綻に歯止めをかけた。消費増税のことだが、といってもホンのちょっとだけ。解散の約束破りは如何なものかと思うが、個人的には民主党歴代総理の中では、野田>菅>鳩山 の順で評価したい。
ところでまだ選挙結果が出る前に、小生が上記理由のロムニー支持をある人に伝えたところ。
「早く世界が破滅しちまえってことですか?」
と言われた。その人はオバマ支持で、「破滅するにしてもソフトランディングして欲しい」とのことだった。
小生の見解は、破滅願望というより、「土台が腐った家は、解体してしまって更地にしないと、ちゃんとした新しい家は建ちませんよ」ということ。野田政権にしろオバマ政権にしろ、土台がぐらついているところに、「壁紙を貼り替えたら綺麗になりました!」とか「とりあえず崩れかけてやばそうな部屋は立入禁止にしておきました」みたいな政治。
そんなまどろっこしいことやってないで、早く壊せよ。
というのが小生の見解。
え?不謹慎ですか?
いや~、でもね、「潰れるなら早く潰せよ」って気持ち、小生だけじゃないと思いますよ。土台が崩れた家で喩えたので、家の話をしてみましょうか。
例えばですよ、この家、見て下さい。
住んでいる所がばれますけど、近所の家です。
一年位前に引っ越して来ましたが、ずっと傾いたままです。
これは通路からの撮影ですが、毎日ここを通っている人もいるんです。奥の方(写真手前)はまだ垂直に近いですが、道路の方(写真奥)は倒壊寸前。
隣の家の人は、「早く壊して欲しい」と言ってます。
当然中もボロボロです。
これ、図書館とか通う日は毎日眺めているんです。毎日毎日この風景を見ていると想像して下さい。すると、こういう思考が湧いてきませんか?
「この建物まだ倒れないんだ」
「いつ壊すんだろ」
ちょっと大きな地震なんかがあったら、
「あのボロ屋どうなったかな?」
と考えたりして、見に行きたくなったり。
不謹慎な思考かも知れませんが、正直こう思ったことがあります。
「今の地震でぶっ倒れてたら面白いのにな」
いや~、不謹慎な思考ですいません。
でもですよ…
このブログを見ている皆さんも
似たようなこと考えたりしてませんでしたか?
そもそもこのブログは2007年に始めました。
始める直前にはオウムで、麻原家族支持のA派と上祐支持のM派分裂争いがありました。ブログもその騒動治まり切らぬ所のゴタゴタをネタにしておりました。
それら一連の分裂騒動について
「おお、分裂騒動バトルだ、面白い、もっとやれ!」
「どっちもくたばってオウム潰れたら面白いのにな」
とか考えませんでしたか?
他人事のトラブル眺めてわくわくしているというか。
ま、人間そんなもんじゃないかと…。
実際、このボロ屋周辺の人も「早く取り壊して欲しい」って言ってます。
そう言うとこういう反論があるかも知れません。
「いや、俺達は今の資本主義システムの中で暮らしているんだから、混乱してもらっては困るし、壊れろだなんて…」
と。それに対する回答は意外と簡単です。その答えは…
(つづく)
コメント