元防大校長 猪木正道さん死去

11月7日 22時6分

文化功労者で、防衛大学校の校長を務めた政治学者の猪木正道さんが、５日、老衰のため京都府内の病院で亡くなりました。９８歳でした。

猪木さんは、大正３年、京都市に生まれ、昭和２４年に京都大学の教授になり、およそ２０年にわたって政治学を教えるとともに、自由主義の立場から独裁政治について理論的な分析を重ねました。また、昭和４５年から８年間、防衛大学校の校長を務めました。
その一方で、著書や論文、講演活動などを通じて日本の安全保障や外交について積極的な発言を続け、日本の外交政策に大きな影響を与えました。そして、平成１３年には文化功労者に選ばれました。
近年は執筆や講演などの活動は行っていなかったということで、５日、老衰のため入院していた京都府内の病院で亡くなりました。