８日午前９時４０分ごろ、三重県いなべ市大安町の三岐（さんぎ）鉄道三岐線三里駅近くで、富田発東藤原行きの普通列車（３両編成）の先頭車両が脱線した。乗客２人にけがはなかった。

　同鉄道の脱線事故は今年に入って３度目で、０６年から７度目。

　県警いなべ署などによると、三里駅から約１００メートル北西の複線から単線に切り替わるポイント近くの側線で脱線した。信号が赤の時に本線に進入しようとすると、ポイントが切り替わり、車両は側線に入る仕組みという。運転士が信号が赤にもかかわらず発車させた疑いがあるという。【谷口拓未】