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“もんじゅ 来年度中に再開可能”11月9日 5時8分
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福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」について、管理に当たる日本原子力研究開発機構は、これから準備を始めれば、来年度中に運転を再開できるという見通しを示しました。
高速増殖炉「もんじゅ」について、国はことし9月にまとめた新たなエネルギー政策の中で、「年限を区切って研究に活用したあと、研究を終了する」と決めました。
これを受けて、今後の研究計画を検討する文部科学省の部会が8日開かれ、もんじゅの管理・運用を担当する日本原子力研究開発機構が、これから準備を始めれば、来年度中にもんじゅの運転を再開して性能試験を開始できるという見通しを示しました。
具体的には、現在停止している設備の点検などが来年の夏ごろに終わり、その後、4か月ほどかけて運転再開に向けた作業を行うということです。
運転の再開後は原子炉の出力を40%に抑え、その後、徐々に出力を高めていき、本格運転に入ることになるということです。
ただし、もんじゅの周辺には活断層があり、原子力規制委員会による詳しい調査が行われるため、もんじゅを所管する文部科学省は、「実際の運転再開時期は、調査の状況などを踏まえて決めることになる」と話しています。
高速増殖炉「もんじゅ」はナトリウム漏れ事故を起こしたあと、おととし、14年5か月ぶりに運転を再開しましたが、点検中に機器が故障し、運転は停止したままです。
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