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岩手 送り火中止の松で仏像
11月8日 21時58分

震災の津波でなぎ倒され、京都の大文字の送り火で燃やす計画だった「高田松原」の松のまきで仏像が作られ、8日、岩手県陸前高田市に届けられました。

「高田松原」の松のまきは、震災で亡くなった人を供養しようと、去年、京都市の「大文字五山送り火」で燃やすことが計画されましたが、反対の声が上がったことなどを受け中止されました。
このため、京都市は、このまきを仏像などの工芸品にして陸前高田市に送ることにし、京都府南丹市の専門学校で伝統工芸を学ぶ学生たちが制作に当たってきました。皮をむいたまきをノミで彫って作られた仏像は、高さが15センチほどで、それぞれ表情や身にまとっているものが異なっています。
8日は京都市の星川茂一副市長や制作した学生らが陸前高田市役所を訪れ、戸羽太市長に出来上がった20体の仏像と「絆がんばっぺし」と彫られた木製の看板などを手渡しました。
京都市の星川副市長は「これまでご迷惑をおかけしてきましたが、受け取っていただけて正直ほっとしています。これからも最大限の支援をしていきます」と話していました。
一方、陸前高田市の戸羽市長は「去年は問題もありましたが、心を込めて作って下さったのでありがたく受け取りました」と話していました。

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