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原子力機構 微量放射物質含む廃液漏れる
11月9日 20時41分

先月、施設内の配管から微量の放射性物質を含む廃液がにじみ出るトラブルが起きた大洗町の日本原子力研究開発機構で、8日、同じようなトラブルが施設内の別の配管からも見つかりました。原子力機構によりますと、人や環境への影響はないということですが、同じようなトラブルが繰り返されたため、茨城県は施設の総点検を要請する方針です。

原子力機構によりますと、8日午後6時40分ごろ、大洗研究開発センターの材料試験炉「JMTR」の地下のステンレス製の配管の溶接付近から、廃液が漏れているのを作業員が見つけました。
廃液は配管の表面からにじみ出ていて、原子力機構が調べたところ、微量の放射性物質が検出されたということです。漏れた廃液の量は14ミリリットル程度で、作業員の被ばくはなく環境への影響もないとしています。
廃液漏れを起こした配管は、JMTRの建物の内部で作業をした人が手を洗った水などが、貯蔵タンクに送られるのに使われているということです。
この施設では、先月19日にも、別の配管から微量の放射性物質を含んだ廃液がにじみ出るトラブルがあったほか、ことし9月にも同じようなトラブルが起きており、茨城県はこの2か月間に3回のトラブルが繰り返されたことを重くみて、施設の総点検を要請する方針です。

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