WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(25)が8日、血だらけのボコボコ顔になって報道陣の前に登場した。ストリートファイトに巻き込まれたとか、暴漢に襲われたわけではない。12月4日のV4戦の中継テレビ局TBSの番組宣伝用ポスターづくりの撮影が、東京都葛飾区のジムで行われたのだ。
両目は腫れ上がり、右目周辺からは2筋の血がタラーリ。特殊メークを施された興毅はKO負けを喫したボクサーのよう。有名カメラマン福田巖さんの撮影は約30分間。何度も「オリャ」と気合の声を発し、汗だくになった興毅。ポスターは駅構内などに張り出される予定。「インパクトあるやろ。人目を引くし“亀田、どうしたんや。負けるんか!?”“ヤバいんちゃうか!?”と思うやろ。でも、勝ってもうた、ゴメンってなるんやけど。試合では、こんな顔にはならんで。亀田が好きな人もいれば、嫌いな人もいるからな。ふふふ」と余裕の笑み。
同級1位の挑戦者ルイスはポスターのキャッチコピーでは「亀田史上最強の敵」とうたわれ、31勝中28KOのハードパンチャー。格下相手の防衛が批判の対象となることが多かった興毅だが、今回は「興毅、ピンチ」を予想する評論家が多い。果たして、最強挑戦者相手にポスター同様のインパクトを残せるか。 (竹下陽二)
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