興毅、宣伝ポスターでボコられ顔「嫌いな人はこんな姿見たいんやろ？」

１２月４日ウーゴ・ルイスとの統一戦のポスター撮影を行った亀田興毅

　プロボクシングＷＢＡ世界バンタム級王者の亀田興毅（２６）＝亀田＝が「アンチ亀田」に先制パンチや！　８日、都内の亀田ジムで、暫定王者で同級１位のウーゴ・ルイス（２６）＝メキシコ＝とのＶ５戦の番組宣伝用ポスターを撮影した。興毅は顔を傷だらけにした特殊メークで登場。コンセプトは「アンチ（亀田）が見たい顔」だった。

　これが現実となるのか？　カットした右目尻の傷から流血し、左目周辺には打撲の痕。もちろん撮影用のメークだが、興毅は「亀田を嫌いな人はこんな姿を見たいんやろ？」と高笑いした。１時間以上かけ、蝋（ろう）を使用した特殊メークを施した。米人気歌手のスティービー・ワンダーなどの撮影を手掛けた写真家の福田巌氏（６９）がカメラに収めた。

　“ボコられ”メークは興毅の発案だった。１０年１２月のバンタム級王座獲得以降、下位ランカーとの防衛戦を重ね、ボクシングファンの風当たりが強まっているのは百も承知。そこで「『亀田、今回はやばいんちゃうんか？』と思わせたい」とアンチの願望を逆手に取り、インパクトのある写真に仕上げた。

　「亀田史上最強の敵、現る」というポスターのコピーのように、８７・５％のＫＯ率を誇るルイスは過去の対戦相手と比べれば、高い壁だ。１０月中旬からスパーリングに着手。今月初旬からは外国人パートナー３人を招き、長身のルイス対策に余念がない。それでも自分の顔を指さして「試合ではこんな顔にはならんよ。最後は俺が勝っとるで」とニヤリ。興毅には逆風を追い風にする胆力がある。