動物園の悲劇、動物園精神疾患(zoo-chosis)に陥る動物たち

2011年09月04日

Zoochosis.com「動物園精神疾患((zoo-chosis: zoo (動物園) と psychosis (精神疾患) をかけた造語。)」が手がける動物愛好家の為の喜劇コメディを紹介。上手く動物たちを人間に置き換え、面白おかしく動物愛護、動物園精神疾患に関して問題提起されています。

動物園精神疾患(zoo-chosis)とは、動物園の狭いおりに閉じ込められた動物達は刺激のない生活で感情を失い、自然界では本来受けるはずの無かった苦痛を毎日受けているため、精神的ストレスによる異常行動が多々見られる事をいいます。主に見られる特徴を上げると。


・頭を上下左右に振る
・自傷行為
・果てしなく同じ動作を繰り返す



Thanks, Smokey!

上に上げた3つは異常行動の代表的な例であり、これは野生では絶対に見られることの無い行動です。動物園の環境がいかに動物たちへストレスを与えているかがわかる筈です。また、一見異常行動が無く落ち着いているように見える動物もいるが、その場合は精神疾患に陥っている可能性が非常に高く、「おとなしい熊だと思ったら実は鬱病だった」などということは決して珍しくはないという事です。

同じ行動を何度も取るのは動物園が暇なためであり、自然界と比べ刺激が少なくそのまま死に至るケースもあるという。また、動物園に限らず、動物園精神疾患は動物を使ったサーカスであったりもする。近年では動物園の過度なサービスとして、生きた餌を動物たちの檻へ解き放ち、食べられるシーンをお客へ見せる過度なサービス等も登場し、批判の対象ともなっている。

サイトで紹介されている動画はコメディではありますが、どれも動物たちへの負担を分かりやすく説明されています。



これの動画は熊と人間を置き換えたコメディ。彼らのサイトやYouTube、vimeoでは制作された動画が見る事が出来ます。また、今後も随時制作された動画は公開されていく様です。

追記:Twitter等で「zoo-chosis(ズーコシス)」が解説された記事が見つからないとコメントがついていたので、関連リンクなども紹介します。


ZOOCHOSIS・・・ズーコシス=1992年 ボーン・フリー基金の創立者ビル・トラバースが作った「檻に監禁された動物たちがとる異常行動・反復行動」に対してのことば。監禁される動物たち② - 自然と動物へ恩返ししよう



英国の動物園監視団体
●ズーコシス

 英国の動物園監視団体は、動物園の動物たちのこのような振る舞いをズーコシスと呼び、次のような指摘をしています。

◆ズーコシスは、
・野生から捕獲された動物でも動物園生まれの動物でも関係なく発生する。
・動物の年齢や性別にも関係なく発生する。
・幅広い種で発生する-ゾウ、クマ、霊長類、キリン、山猫、サイ、鳥類でさえも。

◆その原因は、
・自然の生息環境から引き離されたこと。
・何も為す術もない、強要された怠惰。
・人間による管理。
・社会集団での生活の喪失。
・薬品と医療による生殖能力の操作。
・檻。完全に異質な環境・人工的な空間、照明、人工飼料、騒音、馴染みのない色、不自然な異種や人間との接近など。



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