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線量誤差に県民怒り 「モニタリングポスト」設置時ミス
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福島市の花見山ウオーキングトレイル駐車場に設置されている可搬型モニタリング測定器。国の設置段階のミスに県民からは批判がやまない
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県内、外675カ所の公共施設などに設置されている可搬型モニタリングポストの放射線量測定値が10%ほど低い値を示し、国が約1億5000万円をかけて改修する問題は、設置されたバッテリーが放射線を遮蔽(しゃへい)するなど、機器設置段階のミスが原因だった。県民からは「怒りを感じる」「検査態勢がしっかりしていない」と、批判がやまない。測定器によって放射線量に誤差はあるが、「鳴り物入り」で導入された機器のデータの信頼性が問われている。
南相馬市小高区から同市鹿島区の仮設住宅に避難する楽伸一郎さん(73)は、除染の研修を岩手大で受けた矢先の発覚に「怒りを感じる。線量の測定も住民でやらなければ」と批判する。
同市には可搬型モニタリングポストが26カ所設置されているが、市によると線量が高い地域の場合、誤差の数値も大きくなる。このため、住民からは「市の測定値より国の測定値が低い」と、市に問い合わせや相談があるという。市担当者は「賠償との関係も出てくるため、住民は神経をとがらせている」と話している。須賀川市でも、市独自の測定値と国の数値が異なったため、国に数回問い合わせた。
(2012年11月9日 福島民友ニュース)
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