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コラム
毎年、文化の日に授与される文化勲章。今年は『男はつらいよ』シリーズなどで長年活躍してきた山田洋次監督らに贈られることが決まった。
山田監督は「日本映画のためにこの章をいただこうという気持ちでお受けした」とコメントしている。また『男はつらいよ』シリーズの主人公である寅さんを引き合いに出し、「寅さんだったら、『文化勲章って何だい。そんな立派なもの、もらっていいのかい』と言ったりするんでしょうか」とも語っている。映画監督としては過去に黒澤明監督(1985年)、新藤兼人監督(2002年)が文化勲章を授与されている。また『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』などのアニメ作品で有名な宮崎駿監督が文化功労者に選出された。アニメ映画の監督としては初めての選出となる。
文化功労者は、日本の文化の発達に大きく貢献した人の中から、文部科学省の文化審議会で諮問されて選ばれるもの。過去には文化芸能や学術関連の人物が多かったが、1980年代から分野が拡大し、デザイナー(森英恵氏、三宅一生氏)、スポーツ選手(長嶋茂雄氏、大鵬幸喜氏)、漫画家(横山隆一氏、水木しげる氏)などが選ばれている。そして文化功労者に選ばれると、終身年金(現在は年350万円)が支給される。
文化勲章は文化功労者の中から毎年5名程選ばれるのが通例で、山田監督も2004年に文化功労者に選ばれている。ただし文化功労者に選ばれていない人が文化勲章を授与される場合には、同時に文化功労者にも選ばれる。今回、ノーベル医学生理学賞となった京都大学の山中伸弥教授がそれに該当する形だ。
山田洋次監督に文化勲章、宮崎駿監督が文化功労者に選出
2012.11.08 19:45