| 元ジャーナリスト 上杉隆 
Friday November 9th 2012

『 40万メモリーク開始 平野博文文科大臣の奢り 』


Vol.098

子供は国の宝、それゆえに教育は重要である。

国の行く末、いや国家の存亡すら決めるのがまさしく未来の人材である子供たちである。そして、それを育てるのも殺すも教育の成果といえるだろう。

内閣改造を期に野田首相は教育行政のトップを変えた。新しい文部科学大臣に就いたのは平野博文元官房長官だ。

これは驚きの人事だ。なぜなら、3年目を迎えた民主党政権にあって、平野氏ほど虚言を弄し、政治を弄んだ政治家を私は知らないからだ。

その人物を教育のトップにしてしまった野田首相には、きっと情報が入っていないに違いない。だが、それだけではすまないのが政治である。

たとえば、私の手元にある40万ページにも及ぶ「記者メモ」で、盛んに登場するのがこの平野氏だ。

ここ数年、政治記者たちとのオフレコ懇談を繰り返し、政敵の悪口を流しまくり、自分の立場を守ろうとする卑屈な発言を確認できるのはまさにこの平野氏だ。ときには自らの仕える上司、つまり鳩山首相などを匿名で批判していたのも実は平野氏であった。

このような人物が日本の教育のトップだというのだ。まったく笑わせるではないか。

よって、今回のメルマガでは、その平野氏のオフレコ発言を載せることで、果たして今度の新しい文部科学大臣とはどういった人物か、みなさんに判断してもらいたいと考えた。

まず、ある日の「オフレコ」メモの一部をそのまま掲載しよう。

〈2010年9月14日 平野国対委員長(当時) 完オフ

今日は「完オフ」だぞ。単なる「オフレコ」だとマスコミはすぐに記事にしてしまうからな。もし「完オフ」にしたのに記事にしようものなら、俺は二度ともうあんた方とは喋らんぞ。いいな。

鉢呂の辞任の件はもう少しやりようがあったな。少なくとも何の見返りもなしに、早々に鉢呂を辞職させる必要はなかったんや。…………………………..

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