松沢氏が都知事選出馬を表明　石原氏には“恨み節”

記者会見で東京都知事選への出馬を表明する前神奈川県知事の松沢成文氏 Photo By 共同

　前神奈川県知事の松沢成文氏（５４）が８日、東京都庁で記者会見し、石原慎太郎氏（８０）の辞職に伴う都知事選（２９日告示、１２月１６日投開票）への立候補を表明した。

　石原氏への“恨み節”が目立った。昨年の都知事選では、石原氏から後継指名を受け出馬表明したものの、情勢調査で東国原英夫氏（５５）に劣勢と分かると後継指名を取り消され、出馬を辞退する羽目に。会見冒頭では「だます方も悪いが、だまされる方も悪い」と自嘲気味だったが、石原都政について意見を求められると「失敗ばかり」「不十分」などと次第にヒートアップ。石原氏の肝いりで設立された新銀行東京については「負の遺産だ」とぶった斬った。

　一方、石原氏が旗振り役だった東京五輪招致への取り組みは継続し「石原さんは責任放棄して逃げ出したが、私は責任を持って実現させる」と主張。石原氏が猪瀬直樹副知事（６５）を後継指名していることには「いろんな感情はあるが、石原さんの後継を選ぶ選挙ではない。気にしないでやっていく」と訴えた。

　また、前日弁連会長の宇都宮健児氏（６５）＝東京弁護士会＝も９日に正式表明する。