PowerPoint 2010 で使用できる便利な新機能について知りましょう!
PowerPoint 2010 の新機能
PowerPoint 2010 には、プレゼンテーションを効率的に作成、管理し、他の作業者と共同で作業するための便利な新ツールが導入されています。
新しい Microsoft Office Backstage ビューを使用すると、ファイルの管理に関連した一般的なタスク (ドキュメントのプロパティの表示、アクセス許可の設定、プレゼンテーションのオープン、保存、印刷、共有など) を、すばやく実行できます。
新しい Backstage ビューの [情報] タブを表示したところ
Backstage ビューの詳細については、「Backstage の機能と場所」を参照してください。また、Backstage ビューは Microsoft Office ボタン
の下にあったものに取って代わるものなので、「Microsoft Office ボタンの変更点」も参照してください。
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共同編集機能は、他のグループ メンバーと別々に作業するのではなく、同時に 1 つのプレゼンテーションに変更を加えることができる機能です。また、他のユーザーに使用されているファイルや、他のユーザーにチェックアウトされたファイルが "ロック" されるのも防止します。共同編集者と順番にプレゼンテーションを編集したり、異なる改訂版のプレゼンテーションを併せて 1 つにまとめたりする必要はなくなりました。
Microsoft SharePoint サーバー上の共有の場所を使用して、都合のよいときに都合のよい場所で、複数のユーザーでコンテンツを共同編集できます。Office 2010 は、共同編集を "クラウド" 内で機能できるようにしたことにより、その他のワークフロー シナリオも容易にサポートできるようになっています。
[ファイル] タブの [情報] をクリックして共同編集者の名前を確認
プレゼンテーションを共同編集する方法の詳細については、「プレゼンテーションの作業を仕事仲間と同時に行う」を参照してください。
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Office 自動履歴保存を使用すると、プレゼンテーションの異なる複数のバージョンが自動保存されて、以前のバージョンの一部または全体を取得できます。これは手動で保存するのを忘れたり、他の作成者によって内容を上書きされた場合、また間違って変更を保存したり、単に以前のバージョンのプレゼンテーションに戻す場合に役立ちます。この機能を利用するには、自動回復または自動保存の設定を有効にする必要があります。
自動履歴保存を有効または無効にするための設定のスナップショット
プレゼンテーションの複数バージョンの自動保存の詳細については、「Office セーフ モードで作業する」を参照してください。
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セクションを使用することにより、大きなスライド セットを管理や移動がしやすいように整理できます。また、スライドにラベルを付けてグループ分けしてセクションに入れれば、他のユーザーと共同作業してプレゼンテーションを作成しやすくなります。たとえば、各自がそれぞれ 1 つのセクションのスライドの準備を担当するといったことができます。
セクション全体に対して名前を付けたり、効果を適用したりできるほか、セクションを印刷することもできます。
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セクションを使用してスライドを管理する手順の詳細については、「スライドをセクションに整理する」を参照してください。
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PowerPoint 2010 の比較と反映機能を使用すれば、現在のプレゼンテーションを他のプレゼンテーションと比較したり、その 2 つの結果をその場で反映したりできます。これは、プレゼンテーションに対して他の作業者と一緒に作業している場合や、電子メール、ネットワーク共有などを使用して他のユーザーと変更点について話し合っている場合に便利です。
この機能は、統合 (反映) したプレゼンテーションを保存するというオプションの目的を使用せずに、2 つのプレゼンテーションにどのような相違が存在するのかだけを比較する場合にも便利です。
最終的なプレゼンテーションにどの変更内容や編集内容を組み込むかは自由に管理および選択できます。比較と反映の機能を使用すると、同一プレゼンテーションの複数のバージョンに含まれている編集内容を同期化するのにかかる時間を最小化することができます。
2 人以上によって編集されたプレゼンテーションの比較と反映
プレゼンテーションの比較と反映の詳細については、「プレゼンテーションの作業を仕事仲間と同時に行う」を参照してください。
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1 台のモニター上で複数のプレゼンテーションを並べて実行することもできます。プレゼンテーションがメイン (親) ウィンドウの制約を受けることがなくなったため、あるプレゼンテーションを参照しながら別のプレゼンテーションを操作でき、非常に便利です。
また、新しい閲覧表示を使用すると、別々に管理された 2 つのウィンドウで、アニメーション効果やメディアが完全にサポートされた状態の 2 つのプレゼンテーションを同時にスライド ショー表示することもできます。
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PowerPoint のない環境にいても、プレゼンテーションの作業ができます。Microsoft Office Web Apps をホストしている Web サーバーにプレゼンテーションを保存しておけば、 PowerPoint Web App
を使用して、ブラウザーでプレゼンテーションを開くことができます。文書を表示できるだけでなく、編集することもできます。Office Web Apps は、Windows Live にログインするか、Office Web Apps がインストールされている会社の Microsoft SharePoint Foundation 2010 サイトにアクセスすることにより使用できます。
PowerPoint Web App
PowerPoint Web App の詳細については、以下の項目を参照してください。
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PowerPoint の場合 Windows Phone 7 用の Mobile 2010 で携帯電話から編集および表示する
Windows Phone7 を持っている場合は、職場にいても、自宅にいても、外出先でも、どこからでも Microsoft Office Mobile 2010 を使用してファイルを操作できます。PowerPoint Mobile 2010 は Office Mobile の一部であり、電話の Office ハブに既に入っているため、さらに何かをダウンロードしたりインストールしたりしなくてもすぐに使い始めることができます。
PowerPoint Mobile を使用すれば、携帯電話に保存してあるプレゼンテーション (発表者のノートを含む) や、電子メールに添付して送信されたプレゼンテーション、SharePoint Workspace Mobile 2010 を通じて SharePoint 2010 サイトでホストされているプレゼンテーションを表示して編集することができます。SharePoint Workspace Mobile でプレゼンテーションを編集すれば、オンラインになっているときに変更内容を SharePoint サイトに保存することができます。
PowerPoint Mobile では、デスクトップ バージョンの PowerPoint で既に使い慣れているのと同じ多数のツールを使用してプレゼンテーションの表示と編集を行うことができます。
- メモの追加と編集、およびスライド内のテキストの編集によるプレゼンテーションのカスタマイズ
- SmartArt グラフィックス、および表やグラフなどの各種の書式設定を忠実に表示
- 豊富なグラフィックスやアニメーション効果を持つプレゼンテーションの全画面閲覧表示
- 目的別スライド ショーの読み込みと表示 (目的別スライド ショーでは、単一のプレゼンテーションをさまざまなターゲットに合わせて調整することができます)。
- 携帯電話でブロードキャスト プレゼンテーションを閲覧することによる、会議へのリモート参加
Windows Phone 7 用の Office Mobile 2010 について、さらに詳しくお読みください。
Windows Phone7 を持っている場合は、電話で手順を追ったヘルプを確認できます。
PowerPoint 2010 では、ビデオや写真の編集に関する追加機能と強化機能を多数提供しています。さらに、画面切り替えとアニメーションに個別のタブが用意されて、これまでにないスムーズで多様な操作を行うことができるようになりました。また、SmartArt グラフィックスにも、写真関連の斬新な追加機能がいくつかあります。
PowerPoint 2010 では、プレゼンテーションにビデオを挿入すると、そのビデオはプレゼンテーション ファイルの一部となります。プレゼンテーションを移動させたときにビデオ ファイルが見つからなくなるといったことは発生しなくなりました。
ビデオはトリミングすることができ、さらに同期化されたオーバーレイ テキストやポスター フレーム、ブックマーク、フェード効果をビデオに追加できます。また、図に対して行えるのと同じように、境界線や影、反射、光彩、ぼかし、3-D 回転、面取り、その他のデザイン効果をビデオにも適用できます。さらに、ビデオの再生時には、効果もすべて再生されます。
プレゼンテーションでのビデオの使い方に関するその他の操作手順ビデオや手順説明についは、次のリンク先を参照してください。
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ビデオまたはオーディオ クリップをトリミングして、伝えたいメッセージに関連のない部分を削除し、クリップを簡潔なものにします。
ビデオまたはオーディオ クリップをトリミングする手順については、以下の項目を参照してください。
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ビデオ クリップまたはオーディオ クリップ内で注目ポイントを示すためにブックマークを追加できます。ブックマークは、アニメーションを開始したり、ビデオ内の指定した場所へジャンプしたりする手段として使用できます。
また、プレゼンターがプレゼンテーションを行っている最中に、オーディオ クリップ内やビデオ クリップ内の特定のポイントを見つけ出すのにも役立ちます。
オーディオ クリップまたはビデオクリップ内の注目ポイントを示すためにブックマークを使用する
ビデオおよびオーディオ クリップでブックマークを使用する方法の詳細については、「オーディオ クリップおよびビデオ クリップのブックマークを追加または削除する」を参照してください。
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YouTube、Hulu、その他のソーシャル メディア Web サイトのビデオをスライドに挿入できるようになりました。通常は、各 Web サイトに埋め込みコードが用意されており、それを使用してプレゼンテーションからビデオにリンクできます。
埋め込みコードを探してコピーし、PowerPoint に貼り付ける
Web サイトにあるビデオへリンクする方法については、「プレゼンテーションにビデオを埋め込む」の「Web サイトのビデオ ファイルにリンクする」というセクションを参照してください。
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PowerPoint 2010 では、写真にさまざまなアート効果を適用して、写真をスケッチや絵のように見せることができます。新しい効果として、[鉛筆: スケッチ]、[線画]、[チョーク: スケッチ]、[水彩: スポンジ]、[モザイク: バブル]、[ガラス]、[セメント]、[パステル: 滑らか]、[ラップフィルム]、[光彩: 輪郭]、[白黒コピー]、[ペイントのストローク] があります。
4 種類のアート効果の例 (左上から右下の順): [線画]、[ガラス]、[セメント]、[白黒コピー]
図にアート効果を使用する手順の詳細については、「図にアート効果を適用する」を参照してください。
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PowerPoint 2010 の新しい図編集オプションには、図から不要な部分 (たとえば、背景など) を自動的に取り除くことによって、図の主要な要素を強調して目立つようにし、細部に対して不必要な注意が向くことを防ぐための機能も用意されています。
背景の有無のみが異なる同一の図
図から背景やその他の不要な部分を削除する方法の詳細については、「図の背景を削除する」を参照してください。
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強化されたトリミング ツールを使用して、図の不必要な部分のトリミングおよび効率的な削除を行うことで、必要なものだけが含まれたポップなドキュメントを作成できます。
図の不必要な部分をトリミングする
図のトリミング ツールの使用方法の詳細については、「図をトリミングする」を参照してください。
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この新しいバージョンの PowerPoint には、図を使って話を展開するための新しい種類の SmartArt グラフィック レイアウトが追加されています。その他の種類の新しい SmartArt グラフィック レイアウトもあります。さらに、スライドに図がある場合には、テキストで行うのと同じように、その図を簡単に SmartArt グラフィックに変換することができます。
このレイアウトを使用すると、次のように SmartArt グラフィックの作成が簡単に行えます。
- SmartArt グラフィック図レイアウトを挿入します。
- 写真を挿入します。
- 説明テキストを記述します。
複数の図レイアウトが用意されており、その中から選択できます。
SmartArt グラフィック図レイアウトの例
SmartArt グラフィックの使用手順と詳細については、以下の項目を参照してください。
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PowerPoint 2010 では、3D 空間での軌跡や回転などのアニメーションを使用した、新しく滑らかなスライド切り替えが多数用意されており、聞き手の注目を集めることができます。
スライド間の切り替え効果の詳細については、以下の項目を参照してください。
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[書式のコピー/貼り付け] を使えばテキストの書式をコピーできるのと同じように、PowerPoint 2010 の [アニメーションのコピー/貼り付け] を使えばアニメーションをコピーすることができます。[アニメーションのコピー/貼り付け] により、1 つのオブジェクトに適用されているアニメーション効果をコピーし、それを別のオブジェクトに貼り付けることができます。
アニメーションのコピーと貼り付けの詳細については、「[アニメーションのコピー/貼り付け] を使用してアニメーションを複製する」を参照してください。
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PowerPoint から離れずに、PowerPoint 2010 プレゼンテーションにスクリーンショットをすばやく追加できます。スクリーンショットが追加されると、[図ツール] タブにあるツールを使用して画像の編集と修正を行うことができます。
スクリーン ショットをすばやく取り込んで、簡単にスライドに追加する
スライドにスクリーン ショットを追加する場合の詳細については、「スクリーンショットまたは画面の領域を挿入する」を参照してください。
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ここでは、プレゼンテーションの配布や実施の際に利用できる、新しいオプションの一部について説明します。
オーディオ ファイルやビデオ ファイルを直接プレゼンテーションに埋め込むことにより、共有がより手軽に行えるようになります。ファイルをプレゼンテーションに埋め込むことにより、複数のファイルを送信する必要がなくなります。これにより、アニメーションやナレーションを含むマルチメディア プレゼンテーションも確実に問題なく再生できるようになります。
メディア ファイルを圧縮すると、ディスク スペースを節約し、再生時のパフォーマンスを向上できます。
さらに、スライド ショーをディスクに保存すれば、標準 DVD プレーヤーまたはディスク プレーヤーを持っている人はだれでもこれを再生して楽しむことができます。
スライド ショーを圧縮してから共有する
プレゼンテーションをまとめて共有しやすくする方法の詳細については、以下の項目を参照してください。
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プレゼンテーションのビデオへの変換は、配布や配信を行うための新しい 1 つの方法です。電子メールへの添付、Web への公開、CD、DVD などを介して、忠実に再現されるプレゼンテーションを同僚や顧客に配布したい場合は、プレゼンテーションをビデオとして保存してください。
マルチメディア ファイルのサイズやビデオの画質は制御できます。
プレゼンテーションのコンテンツを使用してビデオを作成する
プレゼンテーションからビデオを作成する手順の詳細については、「プレゼンテーションをビデオにする」を参照してください。
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Windows Live アカウントや組織が用意するブロードキャスト サービスを利用して、リモートの参加者にスライド ショーを直接ブロードキャストできます。
スライド ショーをブロードキャストできるようになりました。出席者は、ブラウザーか携帯電話さえあればプレゼンテーションを見ることができます。プレゼンテーションの実施者には、PowerPoint が必要です。スライドの進行は実施者が完全に制御でき、出席者はブラウザーでスライド ショーを見るだけです。
リモートの出席者にメッセージをブロードキャストし、プレゼンテーションする
ブロードキャスト機能の詳細と使用手順については、「リモートの参加者にプレゼンテーションをブロードキャストする」を参照してください。
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アクセシビリティ チェックを使用すると、PowerPoint ファイルにあるアクセシビリティの問題を特定して解決できます。障碍のあるユーザーがファイルの内容にアクセスできなくなる潜在的な問題を修正できます。PowerPoint ファイルに潜在的なアクセシビリティの問題がある場合、Microsoft Office Backstage ビューに通知が表示され、問題点の確認と修正が行えます。この通知は [ファイル] タブをクリックすると表示できます。[共有準備] で [問題のチェック] をクリックし、[アクセシビリティ チェック] をクリックします。
アクセシビリティ チェックの使用方法の詳細については、「アクセシビリティ チェック」を参照してください。
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スライド上のある場所を強調したい場合に、マウス ポインターをレーザー ポインターに切り替えることができます。
スライド ショー表示にしているときに、Ctrl キーを押しながら、マウスの左ボタンをクリックすると、レーザー ポインター表示に切り替わります。
レーザー ポインターに希望の色を指定する
レーザー ポインターの使用方法については、「マウスをレーザー ポインターに変更する」または「プレゼンテーション中、常にポインターを表示する」を参照してください。
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