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ブログ人登録 2011年01月28日

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2012/11/06

2011年のメイリン

ここから下は、私メイリンの回顧録です。
文中固有名詞を略号にしてあるのは、仮想現実世界セカンドライフにおいて同名あるいは類似の名称の方がおられるために、そうしてあります。
過去のブログ等をご覧になれば、特定できるのもありますが、既出ですのでそのままとします。


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2011年2月ごろ、、
仮想現実世界セカンドライフ(SL)の住人になってからその年の3月で丸3年を迎えようとしていました。
ベーシックアカウントの私は、現実のお金を掛けずにSL内で生活していく為に、SLで知り合ったフレンドと一緒に主に海外のダンスコンテスト等に参加して賞金のSL内通貨(LS$)を取得していました。
また、時々カフェの接客お手伝いをして、お小遣いをもらったりもしました。
そのお金で服を買うなどして、フレンドたちと遊んでいました。


家や土地を持つと維持費など、一気に出費が増えてしまいます。
現実世界(RL)で家計をあずかる主婦な私としては、SLに掛けるお金はパソコンの電気代と通信費に抑えると決めていました。
家さえ持たなければ、LS$はそこそこ貯める事ができます。
LS$を楽天市場のポイントに交換できるサービスがあった当時は、逆にLS$から交換したポイントだけで現実のオーブントースターを購入したりもしました。


私がSLにログインして大抵いる場所は、akiba SIM のararecafeでした。
ここは、いつも日本人が多く、いろんな専門家があつまる場所として有名です。
私もSLを始めたばかりの頃から、ここでいろいろ教わったり、イベントに参加したりしていました。
その環境で慣れてくると、今度は新人さんに教える立場に変わります。
いつしか、私もararecafeに迷い込んだ(^^)新人さんをお世話する側になってました。新人さんに色々教える事が楽しい日々でした。
ararecafeのオーナーarareさんからも、サポーターとして認めていただいて正式にカフェの制服を支給していただきました。


私のSLでのポリシーとしては、RLで出来ない事をやろうというものです。
RLとは完全に切り離して、別の世界として隔離してます。
デートごっこみたいなことが好きでした。RLでは家庭があるので若い人と遊ぶことなんて滅多にありません。
ま、相手も若造りのアバターで入ってくる人が多かったので、本当に若い人というのはかなり少なめの世界とは感じていますけどね、、。


そんな時、新人として『N』がararecafeにやってきました。
新人さんが来たときは、みんなでフリーやお勧めのお店をまわったり、混浴温泉にさそって驚かしたりしたりしていました。
RLじゃとてもできませんが、SLでは際どい水着やお風呂にいったり、気に入った相手だと時には大人のおつきあい、、、、もありました。
『N』もすぐに打ち解けて、ararecafeの常連になっていきます。
『N』は本職柄クリエイター的な活動をSLで求めているようでした。
ararecafeには、いろんなエキスパートとも呼べる人たちが出入りしていましたので、クリエイターとしての情報収集には都合の良い場所です。
私もその頃は、10m以上の巨人アバターのキットというのを入手して、物造りの世界に少しだけ興味を持ち始めていました。


ararecafeでは、大抵みんな和気藹々としているのですが、たまには討論となることもあります。
私も、時折熱くなって激論してしまうこともありました。
ararecafeに来たばかりの頃は、私はちょっと言葉がきつい人という印象があったと、後から聞きました。
(今は、だいぶ穏やかになったそうです。^^)
SLでの私のアバターは普段でも大柄にしています。
理由は海外のコンテストで外国のアバターと張り合わないといけなかったのと、RLと違ってSLでは男の人を見下ろしたいという欲望の表現です。
それが極まって今では身長13mというアバターも使ったりしています。


漫画を描くことが好きだったので、デッサンには少し自身がありました。
そのためか、美人アバターとは言われる事がありました。でも、大きいのでかわいいという評価は滅多にありません。


そんな中、『N』は、
「メイさんは本当はやさしい人なんだよ。」
「メイさん、かわいい。」
とみんなの前で、盛んに言ってくれていました。
外見ではなくて、内面の事をそうやってSL内で言ってくれる人は、初めてでした。いえ、RLでなんて、そんな人尚更いません。
それも、みんなの前で堂々と言ってくれる彼の事が、最初は恥ずかしかったですが、そのうち信頼に変わっていきました。
そうして、私と『N』はSL内で付き合うようになっていきます。


『N』はSL内でお城を建てるのが夢でした。
ふたりで、石造りのお城が売られている所を見にいきました。
立派だけど、13mの巨人アバターだと小さいよねー、、、と、二人で笑いました。
買うわけではないですが、夢を話しながらいろんなお店を回るのが楽しい時間でした。


ある日、『N』がメインランドの土地を数箇所見に行こうと言ってきました。
私はいつものとおり、単なるウインドウショッピング的なものだと思い、付き合いました。
どこも、まるまる1SIMが空き地になっている土地でした。
山間部は、景色がいいけど家とか作りにくいよねーとか、、、色々回っているうちに、遠めに海の見える平地の物件がありました。
ここだったら、この辺に家を建てて中央は公園みたいにできるよねと、歩き回っているうちに、『N』が、
「よし、ここに決めるよ」
と、言いました。
私、「え?」
何、冗談でしょ、もったいない、、、って。
でも、彼はお城を建てるのを本気で思ってるんだなと、、、すごいなーと納得しているうちに、彼はそのmikon SIMを1SIMごと購入しちゃいました。


その時まで知らなかった(というか、今でもよくわかってない)のですが、土地を維持するのに、グループ管理だと安くなるとかなんとかで、グループを作るからそれに入って欲しいと『N』に言われました。
グループは2人以上でないといけないから、私に参加して欲しいという理由でした。
なんか、よくわからないうちに、お金出せないけどそれでいいならいいよ^^。と承諾しました。
グループ名は、『N&M Home』と、、二人のイニシャルが入ったものでした。


その頃、家の無かった私にも、家を作っていいよといってくれたので、、
じゃ、隅っこの方を少し貸してね、、て事で、フリーで持ってた家を出したりしてみて、すごい、すごい、、ってはしゃいでいました。
その時、初めて土地の加工というのを体験しました。
最初は、おっかなびっくりで、そうか、こうやって造成ってするんだーって、感動して色々試してみました。


そのうち、1/2SIMを使って巨人アバター用の家を作ろうという話になり、『N』が建築を始めてくれました。
私の家として、そんな大きな建物を作ってくれるというのです。
私は正直、それは彼に申し訳ないという気持ちでした。
でも、彼は、建築の勉強や練習になるからいい、、と、いって、作業を続けてくれました。
私は、技術がないので、石垣をならべたり、土地を造成してならしたりして、、、少しでも自分の手で作ってみたいと試行錯誤の毎日でした。
それでも、初めての作業に、嬉々としてやっていました。
『N』もそんな私を、うれしそうに見てくれていました。


その場所で私には、遊園地の様な『巨大な家』を作りたいという夢ができました。
いままで、SLでの目的がはっきりしていなかった自分に、大きな目標ができたのです。
『N』のお城は上空に作るから、地上はメイリンの好きなように使っていいよと、言ってくれました。
それまでにも、SLには巨人テーマのSIMがあるにはあったのですが、大抵、巨人のフィギュアをおいてあるだけの物でした。
私は、実際に生活する巨人に私がなって、その周りにお客さんが自由に集まれる空間、、。お客さんから見たら、自分が、小人になったような感覚になるワンダーランドを作りたいと思いました。
人が集まれば、将来的にショッピングモールっぽい施設も作りたいと、家の下に地下空間も作りました。
『N』は巨大なネズミ捕り、、いえ、人間捕りを作って、入り口においてくれました。
トラップ付きの、巨大な水槽を作って、魚を泳がせてくれました。


土地は『N』が負担してくれているので、なるべく家具は自分自身で買い集めようとしていました。
それまで、コンテストで貯めた少しばかりのLS$を大事に使って、ベッドやキッチンセット、エクステリア、リビングセットを買ってきて、巨人用に拡大しました。
拡大できないオブジェクトについては、作者さんに直接お願いして、特別に大きくしてもらったものもあります。
こびとさん用の自動ドアも、5個付けられるように、特別仕様の物を作ってもらいました。
(元々は近くに同じドアを付けられない設計だったのです。)


『N』が知り合った外人さんは、巨人の家を見て感動して、無料で時計をいっぱい置いていってくれたりしました。


お友達を招待して集まれるダンスホールも二階につくりました。
巨大なDJセットも『N』が用意してくれました。大きな私の写真いりの額縁や、入り口の巨大な銅像も買ってきて置いてくれました。
二人とも、競うようにいろいろ手を加えていきました。


日本人や海外からも、家を見物しに来てくれる人が、徐々に増えてきていました。


私は幸せでした。


私と『N』には共通の性格がありました。
それは、『世話好き』という事です。
私も『N』も下心が無いというわけでは無いと思います。
世話をしたら、感謝されたい、、という、期待や欲求は人間誰しも持っていると思います。
でも、私は、それを良い意味での『偽善者』ということで、納得しています。


『N』は、SIMの上空で空いている空間を無料で知り合いに貸し始めました。
いつの間にか多くの住人が、私の家の上で生活するようになりました。


SLにはパートナー登録という仕組みがあります。
自分のプロフィールに、パートナーの名前を入れられるのです。
私は、パートナーに名前を入れる意味がわかりませんでした。
信頼さえあれば、そんなのは必要ないと思っていて、その話題がでたときも、『N』にはそう伝えていました。
それが、釘を刺すことになってしまったのでしょう。
『N』とはアダルトSIMにあった別荘で大人の時間を過ごす事もありましたが、彼から正式なプロポーズは一度も来ませんでした。

ある日、『N』が、上空に住まわせていた『M』という女の子とつきあいたい、、と言って来ました。
わたしは、一瞬、『え?』となりましたが、私は彼より年上だしRLでは家庭を持ってます。
独身の『N』が、若い子と一緒にいたいと思うのは当然だと思いました。
これだけ、私の為にしてくれた彼に、私は感謝していたので、彼の意思に逆らう事は出来ませんでした。


内心寂しい気持ちでしたが、これで最後ということで、一緒にベッドに入りました。
完全な、お別れを覚悟しました。


彼が行った後、虚脱感が襲いました。
(でも、仕方ないな、、、)


数日後、彼がやってきました。
私「なに?どうしたの?」
N「振られちゃったw」


私は、涙が出てきました。
そして、その時自分の気持ちに気がつきました。


でもそれからも、自分の『彼氏』なんて紹介するのが恥ずかしくて、いつも、『私のセフレ』とか『奴隷君』って紹介していました。
その時は、それが精一杯の表現でした。
彼はいつも私といっしょにいてくれるようになりました。
私も、彼が近くにいるのが当たり前のようなSL生活となりました。


2011年も後半から秋になり、ちょっとした事件が起きます。


(つづく)

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