社長を務めていたソフトバンクのグループ会社が上場するなどと偽り、投資家から額面5000万円の小切手をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は7日、詐欺容疑で、コンピューター関連会社「シィージィーアイ」(東京都中央区日本橋)社長の東保孝容疑者(55)=同区晴海=ら2人を逮捕した。同課によると、東容疑者は「だまし取ったと思っていない」と容疑を否認しているという。
同課は、東容疑者らが2003〜08年に投資家67人から約13億4000万円を集めたとみて、詳しく調べる。
逮捕容疑は07年12月、世田谷区の団体役員の男性(64)に対し、実際には上場する予定のないソフトバンクグループの情報セキュリティー会社「サイバートラスト」(港区赤坂)が「来春に上場することが決定した」などと偽り、未公開株の代金として額面5000万円の預金小切手をだまし取った疑い。
同課によると、東容疑者は02〜05年、サイバー社の前身の会社で社長を務めていた。在任中に東証マザーズに上場する計画を立てたが、すぐに頓挫したという。
[時事通信社]