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元社長ら 詐欺事件起こした投資会社に
11月8日 5時7分

元社長ら 詐欺事件起こした投資会社に
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カンボジアの事業への架空の投資話を巡る詐欺事件で逮捕された元社長らは、過去に詐欺事件を起こした投資会社にいたことがあり、「当時の営業手法を手本に、多額の金を違法に集めようとした」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かりました。

この事件は、東京にあった会社「オネスティジャパンインセプション」の元社長、中村修作容疑者(49)と、元専務の長友修一容疑者(46)ら10人が、カンボジアでの農園事業などへの架空の投資話を持ちかけて、3700万円をだまし取ったとして、7日、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されたものです。
中村元社長と長友元専務は、フィリピンでのエビの養殖事業への投資を巡る詐欺事件で4年前に破綻した東京の投資会社の元社員だったことが、捜査関係者への取材で分かりました。
中村元社長は「投資会社の営業手法を手本にして、多額の金を違法に集めようとした」などと供述しているということです。
警視庁は、当初から集めた資金をだまし取ろうとしていたとみて、経営実態や資金の流れなどを調べています。

元社長ら どう話を持ちかけた

100万円余りを出資した60代の女性は、「投資者を対象とした説明会で、中村元社長は『カンボジアでホテルを建設し、観光バスも100台まで増やしてリースすることで、利益を上げる』と話していた。また、コーヒーの栽培についても、『世界でコーヒーを飲む人が増えているので、将来、株が上がる』と説明していた」と話しています。
女性の元に届いた資料には、パンダをカンボジアに誘致する事業についても触れられていたということです。
ところが、毎月振り込まれていた配当が、去年の夏ごろ、突然止まり、会社からの説明も全くない状態が続いているということで、女性は「金もうけのために人をだますのは許せない」と憤りをあらわにしていました。
また、20万円を出資した60代の女性は、投資をすればするほどカンボジアの貧しい子どもたちの支援ができるという説明を受けて、投資を始めたということです。
この女性は「『カンボジアの恵まれない子どもたちにハーモニカや洋服を贈ることができる』と聞いて、知り合いにも紹介した。人の善意につけ込むやり方は許せないという気持ちだ」と怒りを口にしていました。

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