白河桃子×安藤美冬 【第2回】 「すべてを捨てて魅力的な男性と結婚したい」というのは、女性が抱く最後のファンタジーです

2012年11月04日(日) 安藤 美冬
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白河: いろんなことにやっぱり欲がありますよね。その欲が、きっと昔は良い方向に働いていたんでしょう。ただ、今になってみたら、それはどうなのかなと思う部分もありますけど、とりあえず元気なことだけは確かです(笑)。やっぱり、恋愛ってパワーがないとできないじゃないですか。

安藤: たとえば今、「カリスマ主婦」と言われる40代のモデルさんが出ている雑誌などを見ると、「私は母だけれども、でも女としても美しいのよ」みたいな感じを前面に出していますよね。母としてもしっかりやっていて、でも女性としてもきれいだという。そこが恋に結びつくのか、それともバブルの経験がそういう観念や価値観を作るのか・・・。

白河: やっぱり成功体験は価値観を作りますよね。そういうきれいな人は、バブルの時期にかなりの成功体験を重ねて、結局、今は良いところの奥さんになっていると思うんです。だから、昔の体験がまだ刷り込まれているところはあるでしょうね。

 ただ、そういう人たちはずっと受け身でちやほやされてきたので、「40になったらどうやって恋愛したらいいの?」と迷うところも結構あります。その迷いの部分をフォローするために、ああいう雑誌があるのかもしれません。

恋愛の自由化が進んだ80年代と"降りた"男性たち

安藤: 「不倫が文化だ」とおっしゃった方もいましたけど、まだまだ日本では、既婚者の恋愛に対して社会的な反発が根強いじゃないですか。そういう雰囲気の中でも、40代の人たちにはオープンな恋愛への憧れみたいなものがあるんですか?

白河: オープンな恋愛への憧れというより、「とにかく恋しなきゃ」という焦燥感のようなものはあると思います。

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