白河桃子×安藤美冬 【第2回】 「すべてを捨てて魅力的な男性と結婚したい」というのは、女性が抱く最後のファンタジーです

2012年11月04日(日) 安藤 美冬
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白河: そうなんです。今の女性には、そういう問題のある男性を引き受けない自由があるんです。そこを考えると、やっぱり、95%の女性が結婚する社会は戻ってこない方がいいと思います。

安藤: それで思い出したんですが、白河さんの著書を読ませて頂いて、なるほどと納得したご意見があるんです。魅力的な男性は一定数いるけれども、その数は限られている。今の女性には、魅力がない男性と結婚しなくていい権利や自由が与えられている---そんな趣旨でした。

白河: 「どうしたって、この人と結婚したら不幸になる」と思えるような人とは、別に結婚しなくてもいい。そういう時代になっているわけです。

安藤: 魅力のある男性も一定数いますけど、問題のある男性もまた一定数いますよね。でも、先ほどのファンタジーを持っているような40代くらいの女性の一部は、そこを見ないようにしているのでしょうか。

白河: だから、恋をするんでしょうね。

安藤: ファンタジーにしがみついちゃう最後の世代と言えるんですかね。

白河: 安藤さんの世代から見ると、しがみついている感じがするのかな。

安藤: 何と言いますか、私たちはもっと現実的だと思います。

白河: 40代というのは、がっつりとバブルを経験していて、一瞬だけ日本に恋愛文化的なものが芽生えた頃を知っている人たちだから、男女共に「恋したい」という気持ちは旺盛だと思います。あと、離婚をしている人も多いから、40代以降にもう一度、カップルのリシャッフルみたいことが起きるんじゃないかな。

安藤: リシャッフルというと、つまり、離婚と再婚ですか?

白河: そうです。恋愛文化があったときに一緒になった男女が、20年くらい経って、子供もある程度大きくなったし、「ここで新しい人とやり直そう」みたいな動きも起きてくるんじゃないでしょうか。結局、あの世代は日本人の中で唯一、いつまでも恋愛しているんじゃないかな。そんな気がすごくします。でも、その他の世代は、あんまりそういうことはないですよね。

安藤: 正直、40代の人たちは楽しそうなことに貪欲だな、っていうイメージはあります。

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